初日の出見に行くのは混雑するし、そもそも大阪は東側が山だから、登山しないといけない。
まあ山から覗く日の出も悪いものではないだろうけれど。
初日の出と違ってなぜかまったく注目されない、終の日の入りを見に行くことにしてみた。
一応元太陽電池関係者として、この一年の日射に感謝とお礼を捧げにいくのです。でまかせだけど。
で、前回あれこれ書いたKenko DSC880DW。
なにしろ逆光に弱いのが難だなあ、ということで、ちょっと加工を加えてみた。
ひどくブサイクな加工になってしまって実際恥ずかしいのだけど。
レンズ最前面に入っているプロテクター板に、ケラレてしまわないギリギリのラインまで黒塗りにしちゃう、という単純な加工。
レンズ周りを傷だらけにしちゃったのは、このカメラでやたらと出る、円周状の虹色ゴーストが、この飾り枠の反射によるものだと誤解していたせい。
こんなパーツはプラスティックだろう、と思って、一旦ヤスリを当ててメッキを剥がして艶消し黒に塗ろうとした。
そうすると、予想に反して金属パーツ。メッキもしっかり蒸着されていて、なかなか剥がれない。
結果、ヤスリの手元が狂ってあれこれ傷を増やしてしまった。
この飾り枠、取り扱っているうちに何かにこすられてしまいやすい部分だから、しっかりした造りにしてあるみたい。
前の記事を書いてた時にも思ったけど、このカメラはかなり力入れて作ってあるなあ。
一応飾り枠だけ黒塗りにして試写してみたけど、撮影結果にこれといった差は見られず。
真似するなら飾り枠には触れず、プロテクター板のみ塗るのが吉。
枠を塗るのは、まず液晶画面を確認しながらマスキングテープを貼る。
このカメラは前面液晶ファインダーなんて素敵なものがあるから楽な作業かと思いきや、前面液晶はどうも視野率が100%ではないみたい。背面液晶でやるべし。
塗料は、手元にあった模型用塗料、GSIクレオス・Mr.カラー(水性ではない方)のフラットブラックを使った。
ただし、模型用塗料はスチロール樹脂にはしっかり定着するけど、このプロテクター板はスチロール樹脂ではなさそう。
爪で引っ掻いたりしたら剥がれるような脆弱なものになるので、取り扱いには注意。
ただまあ、飾り枠のお陰で若干奥まっているので、ポケットに入れてる程度なら剥がしてしまうようなことはなかった。
付属のケースを使えば大体大丈夫じゃないかな。
塗らなくたって、黒いテープを貼り付ける形で対応したほうが手っ取り早いとは思う。
薄くて透けない黒テープ、というのが意外とすぐ手に入れられないんだけれども。
で、これの効果の程がどうか、というと。
対策前に撮影した枚数が少なくって、あんまり定量的に評価しがたいな……。
強いスポットライトなんかが画面内にあると、円周状のゴーストが出ること自体は変わらない。
ただ、このカットの場合は、こんな太陽モロ入れでゴーストを出すなという方が無茶だ。
円周ゴーストの上のほうが途切れている、というところに効果が出てるかもしれない程度。
そもそも、改造前の写真を確認しても、屋外での撮影だと別にゴーストは目立たない。
交通科学博物館が、「暗い室内に強いスポットライトが多数」という、DSC880DWにとって特に嫌な条件だっただけかもしれない。
ゴーストは関係ないけど、なぜか不思議と、ライトアップされた夜景なんかも手持ちで撮れちゃう不思議。
露出補正-2.0EV、感度最高にしただけなんだけど、半分は目立つ手ブレなしのカットになった。
これも空は飛んでるけれど、別にゴースト出そうな条件じゃなかったと思う。
堺の宿院頓宮隣の公園に飾られているウサギのオブジェだけど、14mmで寄って撮ると過剰に面白く写って楽しい。
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これは500万画素設定での画像だけど、特に引き伸ばしたようなジャギーは見られない。
やっぱり800万画素のセンサーじゃないよねえ。500万画素機だと思う。
さて、横道が長かったけれど、2013年の終の日の入り。
りんくうタウン駅近くの、りんくう公園を場所に選んでみた。
日没の時刻は16時57分。これは30分ほど前か。
で、こういうカットを写して初めて、若干画面右上に黒塗りがケラれてるのがわかったりして。
ゴーストらしいのは太陽近く左下にあるくらいだけど、加工の効果だろうか。どうだろう。
画面左下にひとつゴーストあり。この程度で済んでるのか、元々この程度なのか……
多分このへんでホワイトバランスを曇天に設定して、わざと赤く写るようにしたはず。
露出補正-1.0EV、ISO100固定。
これは+1.0EVの補正だけど、+2.0EVにすると画面じゅう真っ白になった。
Exifを見ると、このカットは1/500秒のシャッタースピードなのに、露出補正するだけで1/8秒になっていたようだ。
どうも露出補正にもすこし癖がある気がする……
曲がる水平線。まあこれは仕方ないか。
で、海岸まで来てしまって前景がなくなると、14mmなんてウルトラワイドで撮っても何も面白くないのだった。
ここでカメラを持ち替えて、富士フィルムのQ1 DIGITAL 4.0 Irに。
また変なカメラが出てくるもんだ。
単焦点パンフォーカスレンズだけど、ライカ判換算46mmもある妙に長いレンズがついてる。
まだ丸い。
半分。
周辺光量が落ちてるのはこのカメラの仕様。
消える。
2013年お疲れ様でした。
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