2011年11月20日日曜日

等乃伎神社 w/ FinePix 2300

ちょっと高石に出かける用事があったので、等乃伎神社に立ち寄ってみた。
今日は散策が目的ではなかったので、神社一箇所だけ。

それでも一応古カメラは一個持ち出し、FinePix 2300を持ちだした。



富木というのは、古事記にも記載がある古い地名で、「殿来連(とのきのむらじ)」という氏族が住んでいたことに由来する。
古事記では、仁徳天皇の時代、兎寸川(とのきがわ・現在も富木川として存在)の西岸に巨木があった、とある。朝日を受ければ影が淡路島に届き、夕日を受ければ影が高安山を超えるほどの巨木。
この木を伐って船を作ると素晴らしい快速船ができあがり、「枯野」と名付けられて淡路島から天皇の使う水を運んだ。
さらに、枯野に穴が開いてもう船には使えなくなると、木材にして火を起こして塩を焼いた。そして焼け残りから琴を作ると、その音は七里に響き渡ったという。

等乃伎神社は延喜式内社で、祭神は天児屋根命、大歳大神、壺大神(太陽神らしい)、菅公、誉田別尊(應神天皇)。
古事記の記載から、古い樹霊信仰や、弥生時代の太陽信仰の聖地だったとされている、とある。
殿来連竹田売という人物が、祖神の天児屋根命を祀ったのが752年5月とのこと。神社らしい形になったのはその頃か。


なぜか現在では、お守りの販売が盛ん。
そう広大な神社でもないのに、常設でたくさんお守りを並べている。
よそでは手に入りにくい、のだろうか。


古い住宅地の中で、小さいながらもそれなりに参詣者も多いのか、意外と境内はきれい。でも狛犬などにはかなり古いものもある。


古事記の記述も解説あり。


二の鳥居と祓い岩。


拝殿。本殿は完全に隠れてしまう形で、外からは見えない。
七五三シーズンなのだが、それほどうじゃうじゃ集まってたり、特別な祭祀をやってたりはしなかった。別の日かな。


手ぶれったが、末社の祓宮。天御中主神を祀る。
見ての通り小さな祠と馬だけ。神社が今の神社らしい祭殿を建てる形になったのは、奈良時代の律令制と共に公共事業としてそうされていったらしいので、こういう祠くらいのものが、もっと古い神社のあり方なのかな。


摂社のお稲荷さん。


こんな道祖神がさりげなく座っていたりも。


私は神社が俗っぽいのは結構好き。


FinePix 2300は、ちょっと使っただけだけど、2001年の最底辺クラスの製品にしては、まあまあ良い感じ。
ストロボ禁止もちゃんと記憶するし、起動もズームレンズ機みたいな鈍臭さはないし(入れたスマートメディアが32MBで、128MBだったらもっと遅かったりするかもだけど)。
ただまあ、当時としてもスペックが低いのに柄がでかいし、電池が4本なので重い。当時は電池2本のはすぐ電池切れになりがちだったから、4本機の持ちの良さはそれはそれで利点でもあったけれど。
36mm相当・F4.5という暗いレンズのせいで、神社の奥のほう(=林の中)では手ぶれが出てしまうけれど、その分、パンフォーカス機にしては眠い画質になっていない。

ただまあ、これ使うなら後継機のFinePix A202のほうが、同等の撮影機能で軽くて小さい。
画質は2300のが上っぽいけれど。