行ったことがないので行ってみる、大阪人権博物館・リバティおおさか。
最寄り駅は、JR芦原橋駅か今宮駅かが行きやすいが、距離では南海汐見橋線の木津川駅が最も近い。
Shiomibashi Line, the final frontier. This is the voyage of the train 2230 series. It's 10 minutes mission, to explore Showa era style town, to dream extension to Shin-Osaka directly, to boldly go where many peoples had gone before...
せっかくだからわざわざ使ってみたが、時が止まったこの駅。
難波から2キロちょっとしか離れていないところに、こういうのがあるのだ。
ローカル支線の汐見橋線の中でも最も利用者が少ない駅で、駅も何十年そのまま。
これでもかつては紀州の材木を輸送する重要な中継点だったそうで、非常に賑わっていた時代もあったそうだが……
レールがいくつもあるのは、貨物時代の名残。
3本見えているが、ホームが2線2面島式なので、反対側にもう一本あるから都合4本のレールがある。
1940年にできた駅舎らしいので、当時としてはモダンでかっこいいものだったかもしれない。
あえてちょっと遠回りして、駅の西に抜けて北側の道を行くと、なんだかよくわからない広大な空き地が見える。
あとで地図を見ると公園のようだが、かつては遊具などもあったのかもしれない。
大阪市内の特に南の方の公園は、ホームレスの方が住み着かないようにと、閉鎖して利用者ごと締め出してしまっているところが多いので、ここもそうなのだろうか。なんというかねえ……
踏切で、さっき乗ってきた電車が折り返して戻ってきた。
カメラのレリーズタイムラグが長くて、見事に構図はずれ。
旧渡辺道、という碑がある。
このあたりはかつて渡辺村という、皮革を扱うところがあり、特に太鼓で有名だったのだが、大坂からその村へ至る道はこの渡辺道一本しかなかった。
近くに浪速神社というのがある。
坐摩神社の境外摂社で、坐摩大神を祀る。
摂末社もいくつかあり、L字に鳥居が連なった稲荷社。
白金大神と白辰大神。
隣接した公園には、南無妙法蓮華経と刻まれた法界供養塔があったり、戦没者慰霊塔があったり。
そして大阪人権博物館へ。
府道29号線に隣接しているが、入り口は裏側にある。迷ったわ。
元は小学校だったところで、現在は各種の差別問題について総合的に取り扱う施設。
最近、橋下知事(当時)にツッコまれて、子供にもわかるようにせよといわれてリニューアルしたそう。
内容は……まあ、総合的な展示だなあというところ。
ちょっとタッチしづらいところがある。自分で行って判断するとこだ。
ちょっとタッチしづらいところがある。自分で行って判断するとこだ。
人権博物館前の道には、こんな銅像がいくつか建っている。
先にちょっと書いたとおり、太鼓はここらの名産品だった。
難波の町の方に歩いて行くと、途中で浪速玉姫公園というのがある。
玉姫大神の社があるが、鳥居が傾いてしまっている。うーん。
公園の場所には、太鼓屋又兵衛という全国的に有名だった太鼓職人の屋敷があった。
1616年に大阪城の時太鼓を作った、渡辺村の平八という人物が、太鼓屋の屋号を許されたのが始まり。
代々当主を又兵衛とし、小倉から養子に入って襲名した又兵衛は商才もあり、その名を全国に広めたという。
1958年に鳥取城の時太鼓を造り、それは今、島根の美保神社にあって、国の重要文化財になっている。
このモニュメント、毎時ちょうどにはカラクリが出てきて太鼓を打つとか。
さらに東に歩いて、Zepp Nambaなどできてるのを見つつ、なんばの市街地に到着。
以前使ってみたEPSON L-410は、京セラのOEMだといわれていた。
しかし私は京セラのカメラを使ったことがないので、本当にそれらしいのか、さっぱりわからなかった。
というわけで、一台調達してみたのが今回のFinecam L3v。
一見して何よりの芸は、液晶がでかい。2.5型なんて液晶は、2003年時点にはほとんどなかった。
また、2.5型なんて背面を埋め尽くすほどでかい液晶を着けておきながら、光学ファインダーをまだ残しているようなカメラは、他にほとんどないかもしれない。
手元の個体はかなり使い込まれているが、動作に怪しいところはない。そこそこしっかり作ってる感じ。ボディもアルミ製。
ただ、ボディ前後パーツはアルミだが、中間部、ちょうど手の触れるところがプラ。よほど使い込んだからそうなったのかもだが、プラパーツにはかなり塗装のハゲが出ていた。
塗装ハゲた外見の状態のわりに、モードダイヤルもしっかり動くし、ボタンも頼りないところはない。やっぱりしっかり作ってるのだろう。
電池蓋も二重構造にしてあり、外蓋を開けただけでSDカードが出し入れでき、その間は電池が抜けない。
コストパフォーマンスは悪いかもしれないが、SDカードを出すために蓋開けた途端に電池が脱落するようなものよりよほどいいだろう。
電源をいれると、レンズがぬーっと出てくる。2秒半くらい。その後、SDカードを確認して、2GB入れてると1秒弱くらい。この時に電池の残量も出る。
まあ標準的な起動時間かなー、と思ってたら、その後しばらく液晶が切れて、ストロボチャージの待機時間が入る。
続けて使っているとすぐ終わるのだが、コンデンサがカラになっていると、すごく長い待ちが入る。公称では空っぽから8秒。
ストロボモードは記憶するカメラだが、ストロボオフでもお構いなしに無駄にチャージする。
私はRCR-V3で使っているからそんなに長い待ちでもないが、単三でやると相当遅い。
電池も一気にかなり食いつぶしてしまうようで、単三ニッケル水素電池をいれて遊んでいたとき、起動直後にフルと表示されている電池が、ストロボチャージで力尽きてローバッテリーで止まる、なんてこともあった。
(ただしこれは1400mAhの弱いニッケル水素電池の、おそらくフルチャージではないもので試したので、ちゃんと充電してからならどうなるかわからない)
RCR-V3なら、バッテリーライフに問題はなかった。単三だとわからない。
ネット情報では、あまり持ちがよさそうではないのだが。
標準添付でCR-V3をつけていたらしいが、そういうカメラは単三では得てして頼りない。
操作性はまあまあ普通。
露出補正がメニューの中だが、メニューを出してすぐカーソルがあっているのが露出補正で、このあたりはさすが古くからフィルムカメラをやっていた京セラの仕事か。
メニューは、下にズラッと並んでいるサイバーショットみたいな形式。
ボタンも少なくシンプルな操作系で、ごく素直。
また、再生モードの画像送りが素晴らしく速い。
USBが普通のmini-Bで、つなぐとマスストレージクラスで認識するのも良い。
まあ、USB1.1だから転送が遅いが。
ただ、ちょっとレリーズタイムラグはある感じ。
2003年だと、AF速度はともかくレリーズタイムラグはないに等しいカメラも出てきてたはずだけど。
レンズは換算38-115mm F2.8-4.7。
CCDは1/2.7型と小さいわりに、結構大ぶりのレンズがついているのだが、そんなに明るくない。
描写はワイド端でちょっと樽型に曲がる程度、ズームレンズにしてはあんまり曲がらない部類。広角から望遠までまずまず。
マクロには弱くて、20cmくらいまでしか寄れないし、ワイドマクロ固定。
ただ、今ひとつ解像感は低い感じの画質ではある。
ノイズリダクションで潰してるのかなあ。草木はもやもやだし、エッジ部も妙に強調されたりしている。このへんはレンズより画像処理じゃないかな。
2003年ならもっと綺麗な画像処理……というかCCDからのデータがそんなにノイズだらけじゃなくて、素直に現像すればよかったから、素直な絵のカメラが多かったと思うけどなあ。
後のもっと高画素化して無理が出てきた時代みたいな絵になってるような。時代先取り?
EPSON L-410が京セラのOEMだという説は、なんとなく写りが似てる感じで、わからなくもない。
ちょっと透明感がある淡めの発色は、L-410と同じではないが、通底するものはある気がする。L-410のほうが綺麗だが、時代の差かEPSONチューニングか。
解像感があんまりないのも似てるかな。
解像感があんまりないのも似てるかな。
で……これの大きなウィークポイントは、液晶がでかいけど解像度が11万画素しかない、というところ。
フレーミングはしやすいのだけど、ピント確認なんか全くできそうにない粗さ。実際はAF外したりすることはなかったのだけど。
1.5型で11万画素なら、ただショボいなあと思うだけで済むのだけど、これだけ粗いのが目立つと……
TFT液晶ではなくTFD液晶で、ちょっと発色が悪くなるものらしいが、その分明るさが取りやすい。
またディファイン液晶と称して、バックライトだけではなく反射光も利用するので、昼間でも見やすいという。
確かに明るくはあって、粗さを我慢出来れば悪くないのだけど。
総じてそんな悪くないカメラのはずだが、期待させる大型液晶のがっかりな粗さは、必要以上に印象を悪くしてしまってるかも。
使用中も、起動がヘンに遅れるとか、レリーズタイムラグがちょっとあるとか、微妙微妙にひっかかる。
画質もあんまり良くないなー、というところで、PCで画像を見た時にもう一枚印象が下がったのも否めない。
画質もあんまり良くないなー、というところで、PCで画像を見た時にもう一枚印象が下がったのも否めない。
普通のカメラではあるけれど、なんか普通を下回る部分が散見され、ちょっと足りない。