2011年3月2日水曜日

石清水八幡宮&大阪市大植物園

土曜日恒例の徘徊は、先日出かけて人ごみに負けた石清水八幡宮へリベンジ。



京阪電車は、なんか大体大阪京都間まっすぐ通ってるだけだというイメージの割に、列車種別が多くてややこしい。
快速特急・特急・快速急行・急行・準急・区間急行・普通。

北浜から確定で京橋に来て、京橋で区間急行に乗り換えて、守口市で準急に乗り換えて、八幡市駅まで。

八幡市駅から、いきなりケーブルカーに乗ってしまわず、まず山の麓の高良神社に。
たから神社ではなく、こうら神社と読む。

高良神社社殿
仁和寺の坊さんが、けっこう歳をいってからはるばる鴨川を下って、石清水八幡宮にひとりで参拝にきたのだけど、この日の私のように、ふもとにある高良神社に参った。
で、「これが名高い石清水八幡宮か」と勘違いする。
さらに、「なんかそこの山に大勢登っていく人があるけど、なんかやってんのかな。まあ私は神様を参りにきたのだから、余計なことはせんとこう」と、そのまま帰ってきてしまった。
歩いて京都から来たのに台無し。
たかが神社参り程度のことでも、ちゃんとガイドがあるといいな、という話が徒然草にある。
私はいつもノーガイドだが。

徒然草当時の高良神社はもっと立派なんだろうけれど、今は小さくなってしまっている。
石清水八幡宮の宿院があって、そっちが目立つ。工事中だけどな。
かつて極楽寺と高良神社で48の僧坊を抱える大きなところだったそうだけど、鳥羽伏見の戦いで薩長に焼かれたり、神仏分離令で神社になって仏教関連施設をパージしたりして、小さくなって今に到るそうだ。


駅に戻ってケーブルカー。
男山ケーブルは全長400m、高低差82mというから、ケーブルカーとしても小さいほう。
特に高低差は、現在日本で運行しているものの中では日本一低い。
また、最大勾配も206パーミルと日本一小さいそうで、角度の浅さは乗った感じでも、なんか妙に傾斜が小さいからわかる。
写真で見ても傾斜が小さい。
たった3分乗車して山上駅へ。

駅前は、かつては飲食店か土産物屋があったような形跡があるが、どうも石清水八幡宮と逆方向のなにもない方に建っていて、潰れて久しい感じ。
駅前すぐに急な階段があり、展望台と飲食店、それから谷崎潤一郎の文学碑があるというので上がってみた。
この時点で食事をしそびれていたので何か食べたかったが、民家に見えるような建物が一軒あるだけ。ちゃんと見れば飲食店らしいのはわかるのだが、営業していないのも見ればわかる。

谷崎潤一郎文学碑
京都タワーを遠望
展望台からは、木津川・桂川・宇治川の三川合流が見られる……というには若干ズレてるかな。三川とも見える。
谷崎潤一郎の文学碑によると、「蘆刈」でこのあたりを描いたとのこと。谷崎はわりと好きなのだが、これはまだ読んだことないな。まあ「吉野葛」も「細雪」も読んでないのだが。

ぶらぶら歩いて石清水八幡宮へ。
道中は結構な山の中。緑あふれるというか未開に近いというか。

八幡宮へは、ケーブルからくると裏手からアプローチしてしまう。
道なりにいくと、いきなり拝殿前に現れる。

入ってみると確かにきれいで立派。
しかし哀しいかな、向かって左手が工事中であった。なんかよく神社の工事にぶつかるな。
  二十二社の上七社であり、官幣大社にして、日本三大八幡宮のひとつ。京都の裏鬼門を守護する大神社だ。
祭神はもちろん応神天皇・比咩大神・神功皇后の八幡大神。南無八幡大菩薩。
清和源氏の氏神にして天皇家の皇祖神、武家にも皇室にも信仰されまくる大変な神様であるからして、ちょっと地元の人は気後れしてもっぱら高良神社の方へ参ってたらしいけれど。
最近では松下幸之助先生にも信仰されていたとか。関西の神社じゃ他にも、松下幸之助がよく来てたといってる神社いくつかあるけどね。



ぶらぶらと山頂を散策。
エジソン記念碑、なるものがある。
エジソンの電球に、八幡の竹をフィラメントに使っていた縁があったそうだ。1000時間から光らせられる素晴らしい製品になったとか。
電球発明50周年を記念して、1934年に記念碑が建てられた。今のは1984年の100周年に建て替えられたものだそうだけども。

そして記念碑の目の前に、電気自動車の充電器が設置されていた。さすがエジソンだ。


他にいくつか施設はあるけどまあ、観光という感じではなかったので、歩いて下山することに。
ちょっと下山路を探して迷いそうになったりもして、結局見つけた下山路は、高良神社の方へと下りていく階段だった。
他のルートだとちょっと他にも何かあったようなんだけど、まあ仕方なし。
松花堂弁当の松花堂跡とかあったみたい。



そこから時間も余っていたので、乗ったことのない京阪交野線を乗りつぶしがてら、枚方市駅から私市駅へと乗って行ってみた。

交野市といったら、まあ大阪府下でもかなり影の薄い自治体といっていいと思うが、電車で通りかかってもやはり地味な雰囲気。
なんとなく駅の雰囲気が貝塚っぽい。


終点私市で、ちょっといい加減食事したい……と思ってるのに何もない。
駅前にコンビニ程度の規模の酒屋(として開業したけど独立コンビニに化けたような店)が一軒あったっきり。ちょっと歩いて国道に出たら、その酒屋に誘導するような看板が出てるほど。

国道を渡って南西側に、大阪市立大学理学部附属植物園がある。
研究施設だが、350円で一般人も入場して見学できる。

約6700種類、数にして34000の植物を収集してあり、あまり手を加えすぎず、植えてからは落ち葉などもそのまま土に還るまでほっておくような育て方をしている。
敷地面積26ヘクタール、四つの丘と三つの谷がある地形で、一回りすればちょっとしたピクニック気分。



まあ、2月末に行ってもまるで華やかさがないのだが。
梅が咲いているのが唯一というところで、かなり大勢集まっていた。そこにだけ。
私は植物はさっぱり疎いが、こういうところだと梅の木ごとにきっちり品種を書いてあるから、学習効果があるような気分になれる。43品種もあるらしいし。
大体こんな景色
そこから山手をぶらり。
場所によっては、バイクでわけのわからん林道に突っ込んでいったときと変わらんような景色が広がる……というか包まれるというか。
ただまあ、ほとんど裸木かただの常緑樹、本当に何も華やかさがない状態で、植物に疎いと特に書けることがない。いい運動になるし、気分もいいのだが。


ひとまわりして、私市駅に戻ってもつまらんので、20分ほど歩いた先のJR学研都市線・河内磐船駅に戻って、そこから大阪市方面へ戻った。


なんばでアイマス2を大購入して帰路へ。