天気も悪かったので、ある程度暗くても行けそうなμ-760を持ち出し。
雨は降れども風はなく、せっかく手ぶれ補正つきでスーパーマクロできるので、道端の花など撮ってみた。
花はぜんぜん知らないが、調べてみると左は七変化(ランタナ)で、右は金糸梅であるよう。
上は家の近くであったが、イベントは天神橋筋六丁目なので、鉄道で移動。
イベントは夜なので、大阪市立美術館の特別展を見にいく、ために天王寺公園へ。
天王寺公園はしょっちゅう天王寺からなんばに歩くときに通り抜けるから、目新しいとこなどないのだが。
左はなんだろう。オステオスペルマム、というのかと思うけれど、ちょっと違うような。
右もはっきりわからんが芝桜か桜草か、そのへんかなあ。
どっちもちょっとブレたのだが、このμ-760め、ISO1600を誇らしげにアピールしてるくせに、ISOオートだと200までしか上げやがらん。油断すると結構ブレる。
これは朝顔でいいかな。
慶沢園(天王寺公園内の日本庭園)に足を踏み入れると、いきなりカエルが待っている。
これは下野というものか。
ちなみに庭園の様子はこんなん。
鬱蒼とした林の中に、こんな実が生っていた。
ISO1600に上げてみた。案外悪くない。
これは皐月か。
オートでは増感したがらないせいで手ぶれしやすいが、ISO1600に手動で上げてやると、手ぶれ補正も効いてなかなか頑張る。この曇り空でこれを手持ちはなかなか難しいところ。
遠景も頼りないようなところはなし。蓮はまだ咲いてないね。
花菖蒲をいろいろ植えてるところがあった。
ひとまわりしたところで、市立美術館に到達。
「草原の王朝 契丹」の特別展をやっていた。終わり際になんとか滑り込めたタイミング。
契丹といえば、中華王朝からすれば北方の異民族たる遊牧民。
そんな人々の文物というと、まあこう言うと見下してるかのようだけど、素朴な感じのものかなあ、とおもいきや、それはもう私の思い込みが浅はかで、華やかな中華風に草原の民らしいテイストも加わった、精密で豪華なものばかり。
彫刻された動物の姿が実に躍動感とリアリティがあって、これはいつも動物と共にある遊牧民・狩猟民ならではに思えた。細工の細かさもまた大したもの。
天王寺公園を通りぬけ、近くの一心寺という寺に寄ってみた。
実はその……なんというか、妙に派手な門とか墓標とかが見えていて、なんかの新興宗教だろうと思い込んでいたんだけども、法然が開いた歴史ある浄土宗の寺であった。
そういうわけで開山堂には法然上人が祀られている。かつては御真影があったそうだけど、戦争で焼けてしまったとか。今は木像を納めてある。
境内には本多忠朝の墓がある。
本多忠勝の次男だけども、かなりの酒飲みだったようで、大阪冬の陣で酒で失敗し、夏の陣で取り返そうと奮戦するも戦死した。
で、「酒はいかん、俺の墓に参る人を酒嫌いになるようにしてやる」と願をかけて死んだそうで、ここに参ると酒が嫌いになれるそう。
まあ、私はその日の夜には飲んでたけどな。
仁王門のほうから出る。
この門……
一心寺の向かいには、安居神社がある。
安居天満宮ともよくいわれるが、祭神は少彦名神と菅公。
真田幸村が戦死したところといわれるので、こういう碑と像がある。
まあ何度も来てるところだけどね。
ここからでんでんタウンの方に歩いて、ざっとジャンク屋など巡回して、堺筋線の日本橋駅から南森町へ。
ぶらぶらと心斎橋筋商店街を古本屋に寄りながら歩いて行ったが、まだイベントまでは時間がある。
せっかくだから近隣を歩いてみると、淀川天神社というものを見つけた。
なんでも行基が来た738年に、ここの開拓の守り神として天穂日命を祭ったのが始まりとか。
関西では行基はどこにでも現れるといっても過言ではない。
その道の向かいになんかものすごい建物があったが、これ正徳禅寺というお寺だそう。
淀川を渡ってもう少し行くと、都島神社。
淀川の氾濫によくやられた地域(川のカーブの外側で、いかにもやられそうではある)で、後白河法皇が水難避けにと建立させた神社とのこと。
なぜか石塔がある。
密教系のお経を収める塔らしいが、神社にある理由など細かいことはよくわからない。1304年に作られたと銘があり、大阪市内で最古の石造建造物。
ここから天六の方に戻り、外山恒一氏の全国ツアー交流会の大阪場所に参加してきた。
政府転覆の恐ろしいインボーから長渕剛まで、硬軟取り混ぜた談話が繰り広げられ、楽しく話を聞きながら飲んでたら終電間際。終電まで飲むというのも何年ぶりだったろうか。
今日のμ-760は、2007年1月ごろのモデルだから、私が持ち出すには新しい。
特にダメージらしい部分もないし、何が不服でジャンクかごに放り込まれたか……とも思うが、特に高級機でもない700万画素機だと、普通の中古としては商品価値もないのかもしれない。
バッテリーは、今でも非常に多くのメーカーで同じ物が採用されているタイプ。
この電池なら入手に苦労がないというか、予備電池が欲しい時はGEあたりの投げ売りされてるモデルを買ったら純正のオプションより安くついたりしかねない。
発売当時のトレンドに乗って、ISO1600の高感度と光学手ぶれ補正を備え、暗い所などの悪条件でも撮影できる(はず)のカメラ。
実際どうなのか、というと、前述のとおりで、感度オートではISO200までしか上げないから、雨模様のマクロとか森の中なんて厳しい状況ではあっさりぶれる。
今日は風がなかったから被写体ブレでなく手ぶれ。時代もあって、あまり効きの良い手ぶれ補正ではないかも。
ISO1600の画質は、かなり色ノイズが出る感じで、800x600にリサイズしてなお影響を感じる。しかしまあ、出てしまうノイズは適度に諦めてるので、必死過ぎるノイズリダクションの後の無理矢理すぎる絵よりは良いように思える。
ISO1600+手ぶれ補正、となると相当なところまでブラさずに頑張れる。
ボディが独特の形状で、上から見ると左に行くほど薄くなっている。
風変わりで見た目はいいと思うのだが、私は左手人差し指でボディ下部を、親指でボディ左上を挟み込むように持つので、ちょっと私の持ち方には合わない。親指のあたるところが薄い。
前に使ったμ-40は、ボディの印刷が剥がれまくってみすぼらしくなる難点があったが、これはそういうものではないようだ。
μシリーズらしくメタルボディで、なかなか見た目は上等な感じがある。
ややオーバー目の露出なのか、あるいは彩度があまり高くないか、ちょっと淡い感じの色使い。
曇天だったから余計に地味な絵になったが、露出をアンダー目に補正して撮るとそれなりの色は出るみたい。
目を見張るほどじゃなくても、まずまず無難。オリンパスってこんな感じ。