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2012年9月22日土曜日

吉野ツーリング w/ FinePix F610

電車で行ったことがあるが、今度は単車で吉野までツーリングにいってきた。

持ちだしたカメラは、富士フイルムの縦型FinePixの末裔・F610。
今になって人に見せると縦横を間違えられるが、FinePixは縦型に始まった。Cybershotが回転レンズに始まったのと同じ。
FinePixの縦型は、ハイエンドの証でもあった。初代機FinePix 700、初代スーパーCCDハニカム搭載機4700Z、ポルシェデザインの6800Zと。
F610も、クラスとしては中の上くらいと思われるが、第4世代の600万画素スーパーCCDハニカムIV HRを搭載し、記録画素数1200万画素という、2004年初頭には驚異的な画素数を叩きだしていた。



彼岸花のシーズン。


名物銅鳥居。


金峰山寺の仁王門。一度来たことあるのでさくさくと。


仁王さま。ここはISO800で撮影。ISO800では記録画素数300万画素まで下がる。
白っぽい被写体というのもあってか、結構偽色が目立つ感じ。


国宝の蔵王堂。1592年建造だそう。


葛そうめんと柿の葉寿司のセットで昼食。
葛そうめんは意外にしっかりした食感。かなり美味かった。


ここまでは前に来たことがあるが、前回は水分神社まで登っていった。
今回はルートを変えて、如意輪寺の方へ。


しかし地図では近いように見えて、舗装もない道を川に向けて下がっていき、そしてまた登る道のり。


ちょっと予定外な大変さをもって、如意輪寺到達。

多宝塔など見学して、戻ってくるときに出口を間違え、後醍醐天皇御霊廟の門内に行ってしまった。


そして後醍醐天皇塔尾陵。
珍しい北向の御陵。


別の日だけど、天王寺公園の大阪オクトーバーフェストで痛飲。
日本のピルスナービールは苦いばかりであんまり好きでないのだけど、エールビールの類の方は好き。



FinePix F610は、縦型といっても末裔にあたる製品だけあって、かなり小型化された。
6800Z以前の縦型は、時代のせいもあるとはいえ、割と大振りなボディにでかい液晶をどーん、という感じだったが、F610はそこまで大きくはない。
とはいえ、当時としても小さい方ではなかったろうと思う。
6800Z以前の、メカがみちっと詰まった感じの、持つと重量がある感じは、F610にもある。スケールダウンしたなりに重量感もダウンしてはいるけれど、軽いカメラではない。


1200万画素モードで撮影していたが、等倍で見ても思ったほど悪い感じではない。
後の1200万画素以上のCCDのカメラでも、この程度の写りだったら普通か、割と良いくらいだろうと思う。
まあ、最近の1200万や1400万は、カメラとしての格が低いのも多いから、中の上くらいのカメラだったF610と比べるのも無茶だけれど。
ただ、明るいところの周りのパープルフリンジはかなり強く出る。レンズのせいかな?

今回はカラーモードをクローム(ポジフィルム調)にしているので、ダイナミックレンジは狭くて、露出もちゃんと合わせないと吹き飛ぶ。もちろん、これはこういうもの。
色も鮮やかだけど、6800Zのようなギンギンとまではいかない感じ。
フジのポジフィルムのような写りかどうかは……フィルムで頑張って撮るときもリアラエースかインプレッサ50を使ってて、ポジ使ったことないので、よくわからない。それっぽい気はするけれど。

レンズも35-105mm F2.8-4.9と、あまりスペックを欲張ってないせいか、上々の写りと言っていいレベルと思う。パープルフリンジがレンズのせいでなければ、だけれど。


持ちにくい、と言われていたカメラだけど、まあ私の手の大きさなら不便は感じない。
縦位置撮影の時に、横向きに普通のカメラを持ってるかのように使うのが面白い。
ライカ持ちで左に倒し、左親指でシャッター切るのがいいか、右に倒して右親指で切るかは悩ましいが。

ただ、ズームレバーをシャッター周りとかに欲しかったかな。十字キーで、というのはすこしショボく感じた。6800Z以前の大振りな十字キーならいいんだけど、今度のはありふれた小型十字キーだから。
液晶ファインダー下の設定表示サブ液晶と専用ボタンによる操作は、見て操作する分には明確でよかった。ファインダー隠れないし。
ただ、露出補正が、十字キー右を一度押さないと呼び出せないのが惜しい。
サブ液晶があるゆえに、ありふれた階層メニューとはちょっと違う操作系。
ただ、同じような理由で変わった操作系だった6800Zは、使いこなせばキビキビ操作できそうな気がしたものだけど、F610はそこまで使い込んでも変わらない気がした。
サブ液晶下の設定操作ボタンが、ボタンを見ずに自在に押せるという位置ではなさそうで、習熟によって操作速度・精度が向上するとはあまり思えない。
サブ液晶の表示とはっきり関わりがわかる、見て使うにはいいものなのだけど。

起動や撮影間隔などはなかなか高速。まあ、この頃にはこれくらいの速さは無いとダメにも思えるけれど。


すこしばかりくせのあるカメラだとは思うけれど、画質もいいし、CCDが大きくて撮影モードもP/A/S/Mフルモードだから、カメラに詳しい人のサブカメラあたりには面白かったんじゃないかな。
縦型というのも、まあスイバルや回転レンズなどほど強烈なもんではないけれど、やはり今はなきデザインのものではある。
フジはこのカメラを最後に縦型はやめてしまったし、今更縦型を復活してもそれほどいいこともないだろうから、復活希望とまでは言わないけれども。