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2015年1月2日金曜日

2014年のまんがタイムきららMAXまとめ

MAX編。
ちょっと長かったのでMAXだけで。



2014年のまんがタイムきららMAX

クリックで拡大。「くすりのマジョラム」が残ってるのはミスです。

●きんモザ・ごちうさアニメ化で巻頭カラーページ減らず

本誌・キャラットは削減されちゃっていたが、MAXの巻頭カラーは8ページまでを維持。
2013年までは「きんいろモザイク」を、2014年に入ってからは「ご注文はうさぎですか?」の情報ページが変わらず掲載されている。

なお、2012年ごろのMAXは、巻頭カラーが6ページしかなかった。
ということは、アニメがなければ6ページになるもののようで、「消費増税できららとキャラットのカラーページが減った!」という自民党への難癖は的外れでありました。

●センターカラーの位置と掲載本数が変更

MAXは、巻頭・10番目・14番目・18番目・22番目の掲載作がカラーページになっていたのだが、5月号から9番目以後4作ごとに変わった。それに伴い、全27作が26作に。
以前から、9番目からカラーだったり、4作ごとのところが5作になってたりといったイレギュラーはあったのだが、5月号以降は9番目からカラーに落ち着いた。

巻頭から最初のセンターカラーまでの作品を、私は「一軍」と勝手に呼んでるわけだけど、一軍の人数が削減された形。

●ごちうさ・きんモザ巻頭をほぼ制圧

掲載順でいえば、2014年はほとんど巻頭に「ご注文はうさぎですか?」が出ずっぱり。
14年に限ると「きんいろモザイク」は一歩譲っていたが、13年は完全に巻頭を制圧していた。

なお、2014年11月号で巻頭カラーが「上村とまり17歳」になった(表紙はきんモザ)が、これは2年3ヶ月ぶり。前は2012年8月号、仏さんじょ「カレーの王女さま」まで遡る。
12月号で「しょーがくせいのあたまのなか」 (表紙ごちうさ)、15年1月号で「いちごの入ったソーダ水」(表紙きんモザ)、2月号で「彼氏ってどこ行ったら買えますの!?」(表紙ごちうさ)と、巻頭カラーは新進の作品に譲り始めたようだ。

表紙については、未だきんモザ・ごちうた体制は変わらず。
前に表紙が違ったのは、同じく12年8月号の「カレーの王女さま」。

●出張ゲスト少なし

フォワードから1回あっただけ。
発売日は2013年12月だった14年2月号だから、年が明けてからは一回もないことに。

●「かなめも」終了と「しょーがくせいのあたまのなか」開始

きらら系ではかなり早いうちにアニメ化されていた、石見翔子「かなめも」が、13年12月号で終了。

私は当時はきらら系をチェックしていなかったから、DVDでの後追いなんだけど、あのアニメはなかなか飛ばしてたなあ。
5話が水着回どころか入浴回なんてありさまで、約7分間ずーっと全員が全裸。
しかもこの作品、女子しか出ないとはいうものの、おっさんメンタリティのロリコン(CVほっちゃん)と、ガチレズカップルが配置されてるもんで、7分中に3シーン・2分くらい乳揉んでる。
さらには、テレビ放送時の修正じゃ薄すぎるといって、DVDで湯気が濃くなったそうな。
昔関西地方の深夜エロ番組に「おとなのえほん」というのがあって、AVのダイジェストを流すという今では考えられないことしていたのだが、それでも「モザイクが映らない」「おっぱい2回以上揉みつづけるのはNG」とかそんな基準があったらしい。
すると、アニメとはいえ「おとなのえほん」を超えるレベルの修正と乳揉みを見せていたことになる。やってくれるぜ。
ついでに、映像特典が、豊崎愛生と喜多村英梨が競艇やってる有り様を30分以上流すという奇怪な映像。確かに博打打ちキャラおるんだけど……

そして、「しょーがくせいのあたまのなか」が、6月号から開始。
元々けっこうイヤな話を平気で飛ばしてくる石見翔子だけあって、イヤなネタを不安になるようなところのないクオリティでやる。小学生だからエロネタ飛ばし過ぎることもないやろし。

●「Free!」が帰ってきて終了

京アニのアニメとタイトルが被ったから休載にされたんじゃないか、などと陰謀論が巻き起こった「Free!」の休載だけれど、3月に復帰して、6月まで4回掲載されて終了。
何があったかは不明なままだが、2巻が出て終了ということはまあ、休載はともかく終了については、きらら的には普通の出来事か。

休載がなければ3巻目に入れる作品だったかどうかは、まあifの話なのでなんともいえない。
ほぼ同時期に始まって2巻で終わった「スイーツどんぶり」と、掲載順やセンターカラーの回数ではほぼ互角だったので、それだけでいえばまあ、2巻が妥当ではあったかも。

●その他終了作品

未影「ホイップノート」が6月号で終わり、9月号から「神様生徒会部!」がスタート。
ぷらぱ「R18!」も2月号で終わり、6月号から「アイドル声優☆上村とまり17歳」が開始。特に短いタイトルから長いタイトルへ。
どちらの新作も、さすがに長く続いた人気作の後で、連載初期からちゃんとキャッチしてくる内容。画面も見やすいし内容もつかみやすい、さすが経験値が高い出来。

長かった「ひろなex.」も、2月号で終了。とぼけた芸風の楽しい作品だったな。
榛名まお「こずみっしょん!」も、極めて安定して一軍に掲載され続け、最後まで落ちずに走り抜けて4月号に終了。派手じゃなかったけど安心して読める佳作だった。
結構「安心して読める」とか「不安がない」というのを褒め言葉として使うんだけど、それだけ不安になるような作品が多いのが萌え四コマで……
2月号で終わった、FBC「スイーツどんぶり」は、まったく安心して読めなかっただけに、勢いで突っ走ってるから何が飛び出すかわからなくて痛快な作品だった。
安心は、とことんできるか、とことんできないほうがいい。

鴨鳴アヒル「▲コンプレックス」も3月号まで。ちょっと主流とズレた感じの絵なのが、かえって私には目に止まりやすい印象だった。中身もまっとうなラブコメでよかったな。
それから、掲載中は一番好きな作品だったといっていい、ノッツ「ソラミちゃんの唄」も、8月号で終わってしまった。寂しい。おっさんの心を癒してくれる甘やかな物語であったな……。

萌え四コマでは、何かひとつの競技などをテーマにとったタイプの作品には、読みやすくて面白いものが多い印象があるが、最新の15年2月号終了の、宇城はやひろ「みことの一手!」は、囲碁ものというチャレンジ。
でもこの作品の場合は、正直にいえば、囲碁のわからない私にはよくわからないところが多かったな。
囲碁がわかる人には面白い作品だったかもしれないのだけど、もう少し知らない人に魅力を伝えるような内容だったほうがよかったかなあ。
面白くない作品は、もう内容すら印象に残らず流れ去るんだけど、この作品はしっかり目に止まっていた作品だったから、ちょっと惜しい印象が。


ほた。「LSD ~ろんぐすろーでぃすたんす~」は、同じくワンテーマもので、長距離走なんて私が死んでも自分ではやらないスポーツをテーマにしていつつ、そんな私が読んでも面白かったな。少なくとも、知らなくても楽しめる作品だったのは確かだ。
5月号まで、これも確か4巻までだったか、長い連載だった。

同じくコスプレ漫画だった、方密「コスプレの神!」(14年1月号終了)も、コスプレをテーマに決めてるからやることが明確でよかった。
すごく正直に言えば、絵は達者だけど四コマ慣れしてない感が少しあったのだけど、そういう不慣れな作品にありがちな読みにくさがなかったな。テーマやネタがはっきりしてるからと思う。


と、MAXは終了作品について触れると、すごく長くなってしまった。
あまり面白いと思ってない作品は言うこともないから流すんだけど、MAXの場合は、2014年時点でやってる連載がほとんどすべて面白くて、流す作品がない、という状態だった。
これだけいい状態の時に、「きんいろモザイク」と「ご注文はうさぎですか?」のアニメで新規客を引っ張り込めたのは良かったと思う。

●「おにさん、こちら」最終回?

私の見落としでなければ、2月号で「次号最終回」と掲載されて、その最終回が一向に載らない……。


●ゲスト作品の急増傾向

2011~12年くらいのMAXは、他誌よりゲストの掲載数が少なかったのだが、2014年はかなり増えている。特に3月号、27作中9作。
また、ゲストが少なかった頃は、本当に一回こっきりのゲストを読み切りと明示して掲載することが多かったのだが、最近は連続ゲストが多い。
終了作品が多かったのを補おうとしているようなのだけど、定着率はどうだろう。こんなもんにも見えるし、ちょっと足りないようにも見える。

2014年スタートの連載で、すでに実績がある作者を除くと、「裏庭には……?」「楽園ふぇいく」「こみっくがーるず」「軍師姫」の4作だけが、ゲストから連載に定着できた。

●器械「スクール・アーキテクト」直角カーブ

15年の号に入ってしまうけれど、15年1月号でどう見ても最終回という話をやって、「最終回ではありません」と、30年漫画読んでて一度も見たことがない注釈を付けられていた。
そして、2月号でまったく違う話が突然始まった。
最終的に元の話とつなげるつもりかもしれないが、ケレン味というか何が何だか分からない。

まあ、何やらかすかわからん漫画好きだよ。ミラクのあfろ作品も好きだし。

●今後の希望など

15年は「ハロー!きんいろモザイク」もやることだし、まだまだきんモザ&ごちうさツートップ体制は変わらなさそう。もちろん別に文句なし。

鈴城芹「ホームメイドヒーローズ」は、少々掲載順が後ろに落ち気味。
私は子供の頃に特撮をあんまりやってなかった世代で、私が見ると、メタな特撮ネタであるこの漫画を、特撮のお約束を知識で知っているだけ、というさらにメタな視点から見ることになっちゃって、果たしてどこまでまともに楽しめているのか……。
まあ、さすがに鈴城芹は飛び抜けて漫画が上手いベテランだから、こんな読み手にとっても面白いのだけども。これは2巻までなのかなあ……

ついに「彼氏ってどこ行ったら買えますの!?」が巻頭カラーを取ったのは、もう一段上がれる兆しかな。これはビビッドに面白いから、長続きできる位置にまで登ってほしい。
アニメのCMで名前を呼ばれればさらに……あ、「ハナヤマタ」見てなかったけど、そこで呼ばれちゃってるだろうか。

新しい連載の中では、吉野貝「軍師姫」がネタはっきりしてていいな。読んでてちゃんと記憶に捕まる作品。
あとはゲストで2回載った、草壁「神田ワンマイル」はすごく良かったな。まあ場所を東京神田近辺に限定した以上は、長期連載にするのは苦しいだろうけど、何か新しい作品が載ると嬉しい。

2014年頭までのMAXは、上位のヒット作から中堅どころまでぎっしりいいのが詰まってて、あまりゲストで埋める必要すらない状態だったけれど、その頃の秀作がぱたぱた抜けて、今はちょっと中堅以下が薄まった感じ。
上の方はベテランの新作が担ってくれるにせよ、もう少し元気のいい新しい人がほしいかな。