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2015年10月7日水曜日

smc PENTAX-DA17-70mmF4AL[IF]買いました

東京にきて、頼まれで写真撮ることがある私なのだけど、その日も愛用のPENTAX K-01にDA21mmF3.2Limitedをつけて撮影に臨んだわけなんですが。
なんか撮るもの全部ピンぼけでどうしたんだ、と。

自分で簡単にチェックしてみると、MFで無限遠まで回しても、ピントが1mくらいに来ちゃう。それ以上いかない。
壊したーやばーい。

でまあ、その日の撮影はいつもポケット突っ込んでたRICOH R8で済ませたものの、さすがにいくらなんでももうちょっとよく写るカメラ忍ばしておかないとヤバいな、と、これはまあ別件。今度からOptio A30持とうかな……




で、リコーイメージングスクエア新宿に修理にいくぞーと思ったら、たまたま火曜日で休み。
んで火曜日やってるのは、浮間舟渡というところにある東京サービスセンターだそう。

窓口は空いていたので、待ち時間なくすぐに受け付け。
まず診断してもらうと、K-01本体には異常なし、DA21mmの方にヘリコイドのズレがでているせいでピントが狂っている、とのこと。ぶつけたか何かしたな……

まあほら、PENTAXユーザーなら常識だけれど、DA21mmF3.2Limitedは大傑作であって、これ使わないならPENTAX使わなくてもNikonやCANONでいいじゃねえの、って話になるから、当然修理しますわね。
修理費用は13000円くらい。ちなみに修理完了品の代引き発送をもって支払いとなるので、その場でマニー持ってなくても大丈夫だった。
10日後に完了予定、とのこと。


で、悪いことに、サービスセンターにアウトレット販売コーナーがあるんですな。
恐ろしいことに、ネットのリコーイメージングオンラインストアより安いの。

DA☆16-50mmF2.8が6万円ちょっと。実際安い。
しかし6万円は私には厳しい……と思ったら、隣にDA17-70mmF4AL[IF]が32800円である。税込みね。
あとMX-1が2万円であったのも心揺れまくったけど、今回はパス。


頼まれての撮影だと自由気ままに撮るわけじゃないから、趣味の単焦点一本じゃ苦しいことが出てきた。
だから標準ズームほしいな、と思ってたけど、DA18-55mmF3.5-5.6ALだと物足りないのわかってる。K-x買った時にキットでついてたけど、もう一声ー……って思ってた。
新型のHD PENTAX DA18-50mmF4-5.6が出てて、これは小さくてK-01に似合いそうだなと目をつけているけど、アウトレットには置いてなかった。新品買ったら3万円くらいする。
だったら、ちょっと前のとはいえ格上の小三元ズーム(大三元・小三元の由来はNikkor.comの記事参照を同じ値段で買うのはアリだ。

と逡巡してたら、K-01につけてサービスセンター内を試写していいよと言われて試してみて、完全に新品じゃないけどサービススタッフがフルチェックしてる、ただし保証は3ヶ月……と説明を聞いて、さらにはクレジットカード使えるということで、買いますといっちゃった。


で、サービスセンターのすぐ近くに、浮間公園という池のあるちょっときれいな公園がある。
もちろん、今買ったDA17-70mmF4の試写にもぴったり。

さらにサービスセンターで待ち時間が生じた時には、PENTAXやRICOHの最新製品を2時間無料で貸し出してくれて、公園を好きに試写してきていいというサービスもやっていた。いいね。
(今回の撮影は買ってからなので、このサービスは無関係)



さて、DA17-70mmF4をとりつけたK-01を持ち歩くと、かなりレンズがでかく感じられる。
平面に置いたら、ボディ底面よりレンズが出っ張る。
重量バランスも良いとはいえないけど、DA17-70mmは480gくらいで、標準的なもの。
TamronやSIGMAの近いクラスのレンズも、大きさも重さも大差ない。

発売当時に合わせるボディってK-7だったはずで、あれとならしっくりきそう。
その頃の小型軽量エントリーモデルだったK-xでも、あれは小さいなりにグリップはしっかりしてたから、K-01よりはバランス取れそう。
あくまで、バランス悪いのはK-01の方の問題だと思う。


それから、初めてSDM(超音波モーター)つきのレンズを使ったけど、音は静かだけど特に合焦が速いとは感じなかった。
K-01は元々オートフォーカスがだいぶ遅い機種で、その原因も、コントラストAFがまだこなれてなかったせいで、モーターの力不足とかじゃないと思う。


で、公園へ。
カスタムイメージは「鮮やか」で、シャープネスのみファインシャープネスに変更。
色収差は補正をオンにしてあるので、どのカットでも目立たなかった。

70mm F5.6
テレ端遠景。一段絞り。露出オーバーはご勘弁。
クリックすると1920x1272の240万画素に拡大されるけど、それでもちょっと甘いのがわかると思う。

70mm F7.1 トリミング
さっきのカットのAEB-1.0補正を等倍切り出し。
絞りが違うけど、より絞ってもこの程度。
正直だーいぶ甘いかなー。開放ならともかくある程度絞って、中央近くでだからなあ。
ズームレンズのテレ端で遠景というのは大体厳しいもんだけど……。

ただ、甘さ以外は特に破綻したところはないし、シャープネスの甘さも全体的に等しく甘くて、中央だけシャープで周辺がぐずぐずというタイプでもない。

テレの焦点距離も70mmとちょい長めで、35mm版換算107mm。
テレ50mm(換算76.5mm)とか55mm(84.5mm)より、もうちょっと望遠らしく使えるわけだから、まあなんとか許容してもいいかなあ。


17mm F7.1
しかしワイド端は遠景まで整った写り。

17mm F7.1 トリミング
同じカットを等倍トリミング。隅っこの破綻もない。
広角端はいい感じだ。

36mm F7.1
ちょっと水平外して恥ずかしいけど、ズーム中域。
なんの破綻もない端整な写り。


70mm F5.6
遠景だと甘いテレ端でも、近距離だとしゃきっとする。

ズーム全域で最短撮影距離は28cm、ワーキングディスタンスだと15cmそこそこ。
マクロとまではいわないものの、最大撮影倍率0.31倍もあるから、まあスナップ程度で寄れなくて困るようなことはない。



70mm F22
試しに思いっきり絞ってみたが、別に回析ボケが酷い感じでもない。

70mm F7.1
撮ってて感じたのは、ズームにしてはボケが綺麗な感じ。

70mm F4.0
さすがに開放だと、ピント合ってるあたりでもほわっとするかな。
ボケはこの通り。いい感じ。

17mm F6.3
広角端だとちょっと樽型歪曲しちゃう。まあ問題になるほどじゃないし、純正だから補正がきくけど。

70mm F4.5
クロアゲハが止まったところを。望遠長めだと撮りやすい。

17mm F7.1
広角端はやっぱり整った写り。

17mm F5.0
F5.0だと、隅の方はちょっとだけ甘いかな。
それと、まあこのカットはどんなカメラでも厳しいとは思うけど、コントラスト強く出るレンズかもしれないな。こういう明暗差強いカットだと、えらく露出がシビアになる。これEV-1.7だけど、もっと下げてもよかったかも。


とりあえず今日の撮影は以上。

聞いていた話では、PENTAXにしてはずいぶん逆光に弱いレンズだという話だったけど、今回はそれほど問題出なかった。フードの効果かな。

わりと古いレンズだけど、写りもテレ遠景以外はよし、ボケ味は想定外の良さ。



まあ、今となっては商品の位置づけが半端な感もあるレンズだけれど。
高画質を求めるなら、ハイエンドといっても10万円以下で買えるDA☆16-50mmF2.8がある。
安さなら、キットレンズのDA L18-55mmF3.5-5.6とかが中古で投げ売りみたいに転がってる。
小ささや防水が欲しければ、DA18-50mmF4-5.6が出た。

5万円前後の中級クラスという括りでは、ほぼ同価格でよりズームレンジの広いDA18-135mmF3.5-5.6が出ている。
DA18-270mmF3.5-6.3なんて高倍率ズームレンズだって5万円ちょっと。

タムロンの17-50mmF2.8なんか25000円くらい。
シグマなんか17-70mmF2.8-4.0なんてもろにぶつけるようなもの出してて、これも4万円くらい。

その中で、DA17-70mmF4を選ぶ理由を見つけるのは難しい。
正直、DA18-135mmと比べると、テレ端200mm相当まで伸ばせることには大きな魅力を感じる。


まあ、私みたいに、ちょうど標準ズームがほしいところに格安の出物と巡りあった、なんて場合には、心配せずに買っちゃってOK。
PENTAX自慢のLimitedレンズみたいな、「このレンズを使うためにPENTAXを選ぶ」と言わせるような強烈さはもちろんないけど、標準ズームらしくソツのない一本だと思う。