新blogできています

このblogは、現在更新を停止しています。 新しい記事は新blogに追加されます。

2013年12月14日土曜日

大阪各所 (RICOH R8)

ちょっと前に入手して、何ヶ所か撮ってきていたリコーR8の画像をまとめて。

電池・充電器込みで1000円だったから実際安かったもんで、これならあるいは実用機として、今のEasyshare Miniをリプレースできるかな……とも考えたり。

まあ結論としては、そこまで気に入るカメラではなかったけれど。
Easyshare Miniは、まあ画質が良いとは言えないし3倍ズームしかしないし、操作系が超初心者向けだったりするけれど、MicroUSBにつなぐとそのまま充電しつつデータ転送だから楽でいい。
R8は、28-200mmの便利ズームに、リコーらしく渋くてしっかり感のある筐体、ある程度撮影機能も充実、と来たんだけど、思った以上に2008年当時の1/2.5型1000万画素CCDの画質が悪かった。
おもちゃデジカメに片足の半分突っ込んでる気がするEasyshare Miniの画質があれでも気にならないけど、しっかりしたカメラっぽいR8の画質がこれでは気に入らん、っていう。




とりあえずグランフロント大阪からの景色。


高倍率ズームだけど、別に歪曲も目立たない。
カメラ内で補正し始めるような世代のものだったかな。2008年ならもう現れてはいるみたいだけど、R8がどうかはわからない。
他のカットでもずいぶんぴしっとしてるから、補正してるっぽいかな。
2005年の時点で技術論文も出ていた。


テレ端。
もうちょっとマシな写真は……というのはともかく、どうもセンサーにホコリが入っちゃってたみたいで、テレ端だとうつりこんでしまう。この写真は絞り解放だから、絞り込んでるともっと写るはず。

露出アンダーな感じなのは、まあ空が入った分素直に、ってところと思う。



梅田で半分迷いながら歩いていたら、地下への階段で突然の壁画。
いまだ梅田地下迷宮は知らないところ多し。

これは1/10秒でブレずに止まったけど、他のカットでは1/10秒だとブレてるほうが多かった。
一応CCD手ぶれ補正があるんだけど、時期的にさほど強力とはいえないか。



大鳥大社。
ちょうど蚤の市をやっていて、しかもなぜだか本当にジャンクっぽいものを売ってる人が多くて、見ていて面白かった。
ガラスの割れた時計とかゴロゴロしていて。


大和武尊。



拝殿。
前で記念撮影してるご家族があったのでこんな角度から。



裏手にひっそり佇むオヤシロ。



テレ端中央近くの等倍切り出しのサンプル。
ISO400で1/42秒だから、多分ちょっとブレてる。

異様な写りに見えるんだけど、元々ノイズリダクションがかなり強くかかるところに感度を400まであげていて(ベースはISO64)、しかも微妙な手ブレがノイズリダクションに影響を及ぼしてるんじゃないかな。
シャッター速度がもっと速い、微小なブレも出ていないようなカットだったら、こんな感じにはならない。



ぞう。
日中のちゃんと陽射しがあるところだったら、写りはかなりしゃきっとする。



等倍切り出しサンプルその2。
さっきは「微小ブレとノイズリダクションがぶつかってるんじゃないか」と思ったけど、このカットを見ると、ブレじゃなくてボケともぶつかってる感じが。
鳥の羽毛までぴしっと描写してるのに、背景の少しだけボケた木の葉がヘンな状態。
(画面右上の遠景に縞模様が見えるのは、これは鳥の逃避行防止ネットがこのように写ってるんだと思う)

あとは、元々かなりひどくノイズが多いセンサーだというのも、鳥の影になってるあたり見るとわかる。(と思ったけどblog用に圧縮しなおしたJPEGだとよくわからなくなってた。失敗)


曇った時に撮ってると、ノイズの激しさにやられて画質が辛くなるんだけど、かといって陽射しがあって明暗がはっきりしてくると、今度はダイナミックレンジが狭くて露出をしっかりあわせないと辛くなるような。
AEブラケット(±0.5EV)で撮っていても、全滅になっちゃうことがしばしば。
「いちいち露出補正しない」ためのAEBじゃなくて、「ちゃんと露出補正した上で読み違いをフォローする」ためのAEBか。
つまりは玄人向けね。リコーだからそれでいいと思う。


日陰のほうが画面全体で見ると無難に写ってるかもしれない。
それにしてもブサイクなツラで写ったな。


ただ、ホワイトバランスはちょっと暗所で特に頼りない感じもある。
AEBで連写したら下のように。このトカゲは黄色いのか青いのか……



今回は使ってないけれど、最小絞りに固定する機能があったりもした。
2段階しか選べないのに「絞り優先オート」とか良いように言い張るカメラがたまーにあるけど、リコーはそういう表現は取らないみたい。

見た感じ、プログラムオートだとそれこそ露出オーバーになるまで絞らないプログラムラインになっていた。
「最小絞り固定」をオフにすれば開放、オンにすれば絞り込みで、事実上Avモードがあるカメラね。

暗いとノイズでえらいことになる画質から見て、「絞り込めばシャープになって画質が向上する」みたいな期待はできない気がする。
けれど、テレ端ではいくら1/2.5型でも背景がすこしボケたりもするから、そのコントロールには使えそう。


操作性はまったく良好。
十字キー押し込みがADJ.ボタン扱いになっていて、そこで露出補正やらホワイトバランスやら、好みで設定しておいたものを呼び出せる。
カメラ好きな人が触って文句が出そうにない、普通に使いやすく作ってある。

液晶も大きく高解像度。
ボタンの質もちゃんとしてるし、モードダイヤルが勝手に回ったりもしない。


これで画質さえ良ければ実に良いカメラだと思うのだけど、もうちょっと画質はなんとかなってほしかった。
多分リコーの造りがまずいから悪いってんじゃなくて、本当にセンサーの質が悪い。
「デジカメに1000万画素はいらない」という新書が2008年の秋ごろに出たんだけど、確かにこんな画質になってしまう2007~2008年という時期だったら、そのテーマの本が商品になるのもわかる気がする。

まあ、最近は画素数の伸びもある程度落ち着いて、その分ノイズやら感度の面では向上してるように見えるから、さすがに2013年現在でも同じ状況ではなくなってるけれど。

0 件のコメント:

コメントを投稿