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2014年12月30日火曜日

2014年のまんがタイムきらら・キャラットまとめ

きらら読者歴もなかなか長くなってきた。
2013年中にきらら本誌も読み始め、2014年はとうとう四コマ4誌とも購読して過ごすことに。

そんなわけで、きららとキャラットの2014年の動きをチェック。
掲載表作るの大変すぎるので、MAXとミラクはのちほど。今年に間に合わない……。

まんがタイムきららキャラットの2014年

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●カラーページ減少

上の表からは読み取れない出来事だけど。
いつもきらら系各誌の巻頭カラーは8ページまでだと思っていたら、キャラットでは2014年3月号から6ページまでに減った。他誌も減少しているはず。
まあ、いつもアニメ情報とか載せてるページが消えたっぽいので、今年アニメには関与していないキャラットには必要ないページではあったけれど。

●アニメ化なし

「ひだまりスケッチ」「Aチャンネル」「キルミーベイベー」「GA」と、アニメ化人気作が4作もある雑誌なのは変わりないが、他の作品はまだアニメ化には届いていないよう。
まあ「ごきチャ」はゴキブリアニメがアリかどうかというチャレンジになっちゃうけれど。
相変わらず、「前に載るほど人気がある」という傾向は続いていそうだが、「ぱわーおぶすまいる。」 は掲載順がもう一歩前に出切れないまま、むしろやや後ろに下がり気味。
最近掲載順が前なのは「NEW GAME!」と「ブレンド・S」だけれど、どちらもまだ連載期間が若い。

まあ、どう見てもミラクを売り込む体勢が取られていた2013年だったので、すでに手堅く客が取れる作品が並んでいるキャラットはあまり触らなかったのかも。

●他誌からの出張ゲストが非常に少なかった

元々出張ゲストは頻度にムラはあるけど、2014年はたった一度、MAXから「うにうにうにうに」が来ただけ。
13年は「箱入りドロップス」(1月・きらら)、「くじらジュブナイル」(2月・ミラク)、「幸腹グラフィティ」(6~7月・ミラク)、「彼氏ってどこ行った ら買えますの!?」(6月・MAX)、「コドクの中のワタシ」(7月・きらら)、「桜Trick」(9~11月・ミラク)と結構あったのにな。

出張ゲストって、キャラット読者を別の雑誌にも引っ張りたいとか、あるいは特に知名度を上げたい作品をキャラットしか読んでない人に知らしめるとか、そういう意図がありそう。
すると、「キャラットにそれをやっても効果が薄い」と判断されたんだろうか。

●竹本泉帰ってこず

2月号をもって「ここめ不定点」の終了後、名物的に巻末に掲載されていた竹本泉作品が、今年はないまま経過。

●連載終了作品。

「ラッキー・ブレイク」は単行本3巻、「セカイ魔王」は4巻をもって終了。
「セカイ魔王」の終盤は、きれいに落ちるのか少し不安になる感じがなきにしもあらずだったけれど、双見酔という人はもう強い芸風がある人だから。次の作品も楽しみ。

「さくらティーブレイク」は2巻で無難に終了。都桜和も「うらバン!」から数えるとかなり長いこと描いてたものだけど、14年7月号の終了以後は新作なし。
「先輩には頭が上がらない!」も2巻で。榊もまた「CIRCLEさーくる」から数えると長いが、新作の「社会人から始める異世界ライフ」が、まだゲスト扱いだけど始まっている。好きな人なので続いてほしいところ。
「あまゆる。」は、掲載順見てるとほとんど最後尾近くだったんだけど、無事2巻に達して終了。私はこれ好きだったな。絵がちょっと地味めで、まったく毒のない作風って大体好み。
同じ意味で「ハレハレハレルヤ!」も好きだったのだが、これは1巻のあと未収録を残して打ち切られてしまった。
「ぷらいまりィずむ!」「P.S.リスタート」も2巻終了。「とりあえず居合でも」は1巻で終了。

●「NEW GAME!」ブレイク

今日も一日がんばるぞい!
実は私はゲームづくりの話が苦手な習性があって、これも「R18!」も「ステラのまほう」もうまく読めてないもので、これが単にセリフひとつがバズっただけなのか、内容が伴ってのものなのかはちょっと判断できず。

●「ひだまりスケッチ」終わらず

その、嫌いなわけじゃないんだけれども、もうポロポロ休載して実質隔月掲載の状態が一年以上続いてるんだし、うめ先生を酷使しすぎてる状態になってやせんのかと心配が。他の仕事も多くなってるから……

なんとなくだけど、新キャラの茉里は、それほど重く長く使うつもりのキャラじゃないんかなー、って雰囲気があり、もう終わらせようとしてそうな気はしてるんだけどなあ。
ひだまりスケッチって元々キャラデザが強くて、ゆのを×だけで、宮子を半月型の大口だけで、沙英を眼鏡だけで、ヒロをシニョンだけで表現できちゃうような、高い識別性があるもんだけど、後輩組はそこまで強くない感じで。
ヒロ・沙英卒業後に、新たになずな・乃莉・茉里を加えた五人組に主役を編成し直せるだろうかと思うと、キャラデザ的にも、ストーリー的にも難しい……というか、あまりそうしようとしていないように見えちゃう。

●今後の希望など

「ぱわーおぶすまいる。」が、終わってみれば2012年ごろが人気のピークでした、なんて結果になっちゃうと寂しいな。
4巻で終わるような気はしなくもないんだけど、アニメ化せずそうなってしまったなら、「脂の乗ってるはずの時期に芳文社があからさまにミラクシフトの態勢とっててアニメ化逃したせいだ」とか難癖つけちゃうよ。難癖だけど。

すでに2巻超えてる長期連載組は、まだまだ面白いから引き続き今の調子でやっててくれると、読んでる方としてはありがたい。

新しいところだと、「ブレンド・S」は絵がちょっと薄口で存在感が薄く見えてたんだけど、案外ろくでもない下ネタやってたりもするので、適当に中和されてていいのかもしれないなあ。
内容的には「だいたいこんなンで?」と双璧のろくでもなさといっていいくらい。



まんがタイムきららの2014年

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●やっぱり巻頭カラーページ減少

本誌は2014年2月号から、カラーページが6ページまでに。
消費税のせいだな。政治がきららのカラーページを奪ったんだ。

●アニメ化なし

ゆゆ式以来なし。ゆゆ式2期希望。

●終了作品

「女子大生生活様式」、2巻で。本誌ではこれが、私の好きな「地味な絵で毒のない」枠だった。
「うちのざしきわらしが」が、全3巻と長く続いて終了。これも佳作だった。
「しかくいシカク」も全3巻で。私はカメラ漫画には贔屓する節があるけれど、ちゃんとネタにカメラを使った上々の作品だった。

「スマイル・スタイル」は3巻。
「すいまさんといっしょ」「プレフレ」「かいちょー☆」は2巻。
「ステルス×メイツ」は1巻。これは私が読み始めた2013年前半時点で休載してたようだけど、何かあったのかな。

「帰宅るまでが学校です!」は、分量は一冊くらいありそうだけど、単行本がないみたい。
「ほかかわーくす」「はなまるスパイラル」「放課後リトリップ」は一冊に足りず。

●作家体調不良のため

2013年7月号で「天然あるみにゅーむ!」が、作者のこむそうの体調不良のため休載に入って、2014年8月号で復帰の目処立たずで最終回に。
2013年8月号は、今度は「チェリーブロッサム!」の茶菓山しん太もまた、体調不良のため休載で3ヶ月空いた。2014年の夏にも4ヶ月休んでいる。
2013年10月号では、さらに「リリウムあんさんぶる」のあそかが体調不良。3ヶ月休み、その後隔月ペースくらいの掲載になって、2014年10月号で最終回。

わりと休載の多いきらら系で、ことさら体調不良と明記しての休載が続いたのは心配。
2014年中には、幸い新たな体調不良の報告は出ていないのだけど……

●長期ゲスト多め

一般にきらら系では、3回ゲストをやったら4回目から連載になることが多いけれど、今年の本誌は4回以上ゲストになることも多かった。 

「サンタクロース・オフ」は14年8月号から連載扱いで、ゲスト掲載が6回。
「凸凹□」は8連続ゲスト。
こういう例は他にもないわけではない(「平成生まれ」など)が、まあ世知辛い感はある。

作家単位で、やざわんは私が読み始めて以後だけでも、2013年8月から1年半に渡って、作品を変えつつゲストで描きつづけている。
その一方で、いきなりゲストなしに連載が始まってるパターンも多い。「千里眼探偵レイコの犯人録」「こはる日和。」「オリーブ!」「ラクヱンオトメS」は即時連載。
どういう基準なんだろう……。

●他誌のゲストに巻頭カラーを奪われる事件

8月号で、なんと巻頭カラーが「幸腹グラフィティ」。ミラクからの出張の。
ミラクシフトなのは重々承知してるけれど、まさかそこまでとは。

●今後の希望など

相変わらず「ゆゆ式」一枚看板になっちゃってる感あり。
「箱入りドロップス」が安定して続くものの、他の人気作が少々休載が多いのが気になる。

「あっちこっち」は今年、半分しか載ってない。
「チェリーブロッサム!」も体調が心配。
「棺担ぎのクロ。」も載ることのほうが少ないけど、まあ描き込みがあれだけあって、しかも「GA」と二本立てでやってると、ちょっと仕方ないところはある。

また、どれも人気通りに良作なんだけど、それほど派手さがあるタイプの作品でもないもんで、ちょっと地味な雰囲気の誌面になってる気が。
これらの次点くらいの掲載順にいるのが「スロウスタート」と、地味な中でもさらに際立って地味だから目立ってるような作品。もちろんそれがこの作品の特異なる長所でだが、誌面全体の華やかさは抑えてしまうな。
「さつきコンプレックス」は、内容的には華やかな部類と思うんだけど、マニアネタなせいか掲載順が後ろ寄りだし。

この地味さの中だと、漫画家の食生活なんていかにも地味そうなテーマでありながら、おかしなノリで存在感ありまくる「〆切ごはん」がビビッドに嬉しい。
作者もベテランの湖西晶、しばしば2本立てになってたりもして力強い生産力も見せてくれる。2014年のMVPはこれだな。