少し前に手に入れた、OLYMPUS CAMEDIA X-2を使うつもりでいたのに、うっかりxDカードを入れ忘れるというヘマをやらかしちゃったので、予備にいつも持ってるCybershot L1で撮影。
阿倍野の再開発での乗客増を見越してか、近頃の阪堺電車は上町線のほうに力が入ってる雰囲気。
上町線天王寺駅前発は、真昼間でも毎時10本。そして半数は阪堺線乗り入れで浜寺駅前駅まで行く。
しかし阪堺線恵美須町発は、毎時5本ですべて途中の乗換駅である我孫子道止まり。
実際、真昼間に歩いていても、上町線はなかなか乗車率が高い。天王寺近くでは立っている人も多いくらい。阪堺線では座れないことがないくらいだから、かなり違う。
ともあれ、南海本線住吉大社駅まで来て、その目の前にある上町線住吉公園前駅を覗く。
西から順に、住吉公園-住吉大社駅-住吉公園前駅-住吉大社、という位置関係だから、南海と阪堺は駅名が逆ではある。
上町線の線路沿いには道が無いので、とりあえず住吉大社の境内に入る。
なにやら奉納相撲大会をやっているようで、本殿の北側にある土俵とその周囲の駐車場に人だかりができていた。一部はまわし姿だったから間違いない。
体格に定評のある私だが、力士として見るとぜんぜんそっぷ型としか言えないので、技術もないのに飛び入りするのは難しい。
よって、遠目に見ながら通り過ぎ、境内摂社の大海神社に参拝。
祭神は豊玉彦・豊玉姫となってるが、古い書物ではいろいろ違うこと書いてあるそうだ。
いずれにしても、海幸山幸の神話に絡む祭神で、それもそのはずで、境内の玉の井には潮満珠があるという。
潮干珠のほうは、堺の宿院頓宮にある。
私は二人兄弟の兄だから、海幸山幸の話は不吉な気がするので、念入りに拝してから北へ抜ける。
まっすぐ北へ行くと、すぐに生根神社というところがある。
住吉大社があまりに目立つので、気にしていないと気付かないような感があるけれど、住吉大社より古くからあるという、れっきとした式内郷社。祭神は少彦名命。
この拝殿も淀君が寄進したという。
ご神木がクスノキじゃなくてモチノキ。
また、ちょうど祭りが近いのか、神輿を出していた。
裏手には摂社がいくつか。
左奥のが塞神社。壱岐にあるのがまあ、アレな意味で有名なのだが、別にアレなものはない。
縁起の碑があったが、どうも現地でも写真でもよく読めなかったのだけど、保元の乱の戦功で粉浜のあたりを領地にもらって開拓した、源氏方の八人の武士を祀っているよう。
中央が種貸神社。住吉大社の境内摂社にも種貸社というのがあるが、あっちは安産のご利益があるというけど、こっちも同じだろうか。
右は稲荷社。
そして天満宮がある。
生根神社は「奥の天神」ともいわれるのだけど、その由来がこの天満宮。詳細は看板で。
神社を出て、線路沿いに歩いて行く。
南海高野線を上町線がオーバークロスするあたりに、神ノ木駅というのがある。
なにか神社でもありそうな駅名だと思ったのだが、このあたりが白砂青松の海岸だった頃に、神が宿ると言われた松があったことに由来する地名らしい。
高野線を踏切で超えてさらに行く。
大阪屈指の高級住宅地エリアに入り、どこの個人宅でも警備会社のステッカーが貼ってある。
線路のある筋から一本東に、万代池公園というのがある。
200x100メートルくらいの、このあたりでは大きな池で、くわしくはわからないが、上町台地を浸食してきた谷をせき止めて作った人工池だとか。
春は桜の名所ということだが、秋の今はフイリヤブランを植えている花壇が目立った。
あいにくあまり綺麗な池とはいえなかったが、富栄養化でシネコキスティスというプランクトンが繁殖しているせいらしい。
鳥に餌をやったり、釣りをしてリリースした魚が死んだりとかが原因というから、そういうことをするな……と掲示板に書いていたが、どっちもやってる人がいたな。
池の中央を通る道には、古池龍王を祀っている。縁起などはとくに説明なし。
青い、しかも多分鉄パイプかなんかで作った鳥居というのはちょっと珍しいかもしれん。ありがたみがないけれども。
公園を出て、上町線のひとつ東の筋(これが熊野街道らしい)を通って行くと、すぐに大阪府公文書館がある、と地図にある。
あった、が、大阪府庁の1階に移転したよ、とポストに書いてあった。
まあ……「なんでここに?」と思うような立地ではある。
阪堺沿線に戻ってしばらく歩く。
通る阪堺電車のラッピングは、なんだか質屋が多いな。サラ金落日のご時世だから、質屋復権の時代でもあるのだろうか。
恵幸商事というのは不動産屋のようだ。
北畠駅の近くにある晴明丘中央公園のところで、東に折れる。
阪堺沿線を歩くと言いつつちょいとずれてしまうのだが、いきたいところがある。
あべの筋まで出て北上して、東側にある北畠公園。
ここに、北畠顕家公の墓所がある。阪堺沿線めぐりは、北畠顕家めぐりでもあるといっても過言ではない。
昔から「大名塚」と呼ばれていたところを、江戸時代中期に国学者の並河誠所が顕家の墓所だと比定した、とのこと。町の掲示板に、狛犬研究同好会なる組織の勧誘が。
程無く、阿倍王子神社が道の向こうに見える。
このスタンダードな明神鳥居(最近ちょっと鳥居の種類を勉強したのでいちいち書く)をくぐると、鉄筋コンクリートの社務所があり、その下をくぐると本殿。
あべの筋のすぐ西、阿倍王子神社の裏手が熊野古道で、かつては淀川の八軒家浜から熊野本宮大社まで、道沿いに九十九王子といわれる神社がいくつもあって、順に参りながら熊野に行っていた。
なにせ12世紀ごろの流行りだから、今でも元の場所で残っているのは大阪府内ではここだけ。
名前付きの霊木が四柱ほどあるのが珍しい。
裏に抜け、すぐ北隣にある曹洞宗印山寺に、五代目桂文枝の墓所がある、と碑が建っていた。門は閉まっていたので入れないけれど。
すぐに、安倍晴明神社がある。
京都にも晴明神社があるけれども、こちらは安倍晴明が生まれたところ。
一時の陰陽師ブームの頃に比べれば、雰囲気が落ち着いた。あの頃はちょっとなんか特殊なアピールがあった。
松虫通と交わる所で、紀州街道があべの筋に合流する。
松虫通には松虫塚というスポットがあるのだが、狙ったようにその周囲を工事していて近づけず。まあ一度来たことあるし。
ほどなく阪堺上町線もあべの筋に合流して、道沿いが商店街になり始める。
あべの筋は「ここから」みたいな区切りもなく、ぽつぽつと商店が増えてきていつのまにか、という感じで商店街になる。
で、近頃あべのは一気に再開発が進み、HOOPやのQ's Mallやのと真新しいショッピングモールがオープンしたのだが、そのエリアの南端のあべのベルタは昔からある。
私が高校行ってたころは、このあべのベルタ地下にアニメイトの中核店があったので、私も度々……は行ってないが何度か行ったものだ。(当時の私の興味はPCの方で、アニメはほとんど関心なかったので。行くのはでんでんタウンのほう)
しかし、あの頃からすでに、アニメイト以外はがらんとした雰囲気だったように記憶しているが、何年ぶりかで来てみると、思っていたより賑やか。再開発効果がある程度及んだのだろうか。
ただ、地下に入るとやはり昔のままの寂れ感。
懐かしみつつ上から下まで冷やかしてみる。ゲームセンターができていて、ちょうど高校時代にやったようなレゲー、ストライカーズ1945なんかもあったりして。
北に抜けるとQ's Mall。
人も多いし、あまり私が馴染むような場所でもないので通り抜けると、阪堺上町線の終点・天王寺駅前駅に到達。
これで阪堺上町線も踏破。
それからあべのルシアスへ。
今も続く阿倍野の再開発事業として、華やかなキューズタウンよりずっと早くに着工していて、私が大学に入ったあたりで竣工した。
ちょうど私が居心地がいいくらいに人が少なくて、ついアジア雑貨店のマライカに入って買い物し、珈琲屋で休憩など。
そこから西にいくと新世界。
新世界を北に抜けるとでんでんタウンで、いつも来るようなところを通って帰宅。ざっと10キロほどの行程。
大きな地図で見る
あべの筋は「ここから」みたいな区切りもなく、ぽつぽつと商店が増えてきていつのまにか、という感じで商店街になる。
で、近頃あべのは一気に再開発が進み、HOOPやのQ's Mallやのと真新しいショッピングモールがオープンしたのだが、そのエリアの南端のあべのベルタは昔からある。
私が高校行ってたころは、このあべのベルタ地下にアニメイトの中核店があったので、私も度々……は行ってないが何度か行ったものだ。(当時の私の興味はPCの方で、アニメはほとんど関心なかったので。行くのはでんでんタウンのほう)
しかし、あの頃からすでに、アニメイト以外はがらんとした雰囲気だったように記憶しているが、何年ぶりかで来てみると、思っていたより賑やか。再開発効果がある程度及んだのだろうか。
ただ、地下に入るとやはり昔のままの寂れ感。
懐かしみつつ上から下まで冷やかしてみる。ゲームセンターができていて、ちょうど高校時代にやったようなレゲー、ストライカーズ1945なんかもあったりして。
北に抜けるとQ's Mall。
人も多いし、あまり私が馴染むような場所でもないので通り抜けると、阪堺上町線の終点・天王寺駅前駅に到達。
これで阪堺上町線も踏破。
それからあべのルシアスへ。
今も続く阿倍野の再開発事業として、華やかなキューズタウンよりずっと早くに着工していて、私が大学に入ったあたりで竣工した。
ちょうど私が居心地がいいくらいに人が少なくて、ついアジア雑貨店のマライカに入って買い物し、珈琲屋で休憩など。
そこから西にいくと新世界。
新世界を北に抜けるとでんでんタウンで、いつも来るようなところを通って帰宅。ざっと10キロほどの行程。
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