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2014年7月5日土曜日

Lavie ZでSDカードをブラウザキャッシュにする

もう1年くらい使っている初期型Lavie Z (正しくはVersaPro VK19G/S) だが、軽量UltrabookだけあってストレージはSSD。

SSDは当然フラッシュメモリーでできているから、当然、書き込みを繰り返すほど劣化していく。
まあ劣化するのはHDDでも何でも同じだけど、書き込み回数に依存するSSDならば、書き込みを減らせば少しでも寿命が伸びる使い方ができる気がした。

普段、PCを使っていて頻繁に書き込みが起こるといえば、やはりブラウザーのキャッシュだろう。
これをSDカードやUSBメモリーに逃がして、本体SSDの無駄な書き込みを減らせないだろうか。

(キャッシュ程度の書き換えを避けたところで大して変わらないとか、SDカードの方がすぐ死んで割高になるとか、やる意味がないor逆効果な可能性が色々考えられるのだが、ひとつの実験ネタとしてお付き合いください)




さて、SDカードかUSBメモリーかだが、Lavie ZのSDカードスロットはUHS-1対応で、対応カードを使えば非常に速い。
逆にUSBは2口しかなく、片方はUSB2.0。
SDカードのほうを利用するのが利口だろう。
幸い、差し込んでもほとんどカードが飛び出さないスロットなので、このまま持ち出すのも平気。


で、とりあえず手元に余っている中途半端なSDカード、Panasonic RP-SDW04GJ1K (4GB Class 10)を入れて、ブラウザーのキャッシュとシステムのテンポラリフォルダーをSDカード以下のフォルダに設定した。
が、これが笑うほど遅くてどうにもならない。

当初、SDカードをNTFSでフォーマットしていて、これをFAT32に変更するとある程度マシになった。
とはいえ、やはり体感レベルで遅くなる。
chromeが「キャッシュを待機しています……」といいながら、なんかノロノロと仕事をする。


SDカードの速度は、一般にシーケンシャルアクセスの速度ばかり見られる。
デジカメの連写やハイビジョン動画撮影など、SDカードの用途としてはシーケンシャルアクセスが重要なのは当たり前だ。
しかしブラウザーのキャッシュの場合、数キロバイトからせいぜい数百キロバイト程度の細かいファイルが多数読まれて書かれて、という動作のはず。
問題になるのはランダムアクセスの速度だ。

SDカードのランダムアクセス速度について検索すると、こちらのページ(トップ)がヒットした。
読んでみたのだけど、どうもClass 10のカードよりも、Class 2の遅いカードの方がランダムアクセスが全然早かったりすることがあるようだ。

そんなわけで、家にある雑多なSDカードを片っ端から出してきて、CrystalMarkでベンチマークを取ってみた。
フォーマットはFAT32のセクターサイズ4KB (16GBのカードのみ8KB)とした。
ハードウェア付属品なんかもあるので、品番不明のものもある。また、品番の他に裏面にある型番っぽいものも書いておいた。


まあ、さすがUHS-1対応ってもんで、ADATA Premier使えばよさそう。
ADATA Premierにしてみると、SDカードが足を引っ張って遅いとか、そういう感じはしなくなった。100Mbの光回線に対して負けてることはなさそうだ。


ところで、ベンチマークを見比べると、4Kランダムアクセスの速度では、UHS-1のADATA Premierと、SanDiskのLifetouch付属品Class 4の速度が大して変わらない。
というか、このSanDiskだけ、ランダムアクセスにおいては異様に速い。
シーケンシャルアクセスは6倍違うのだけど、このSanDisk Class 4をキャッシュにしてみても、体感の話だけど、ADATA Premierに匹敵するような使用感だった。
やはりキャッシュ用途では、ランダムアクセスの速度が効くようだ。

先ほどのサイトでも、TranscendのmicroSD Class 2がランダムアクセスが速いとあった。
どうも、低速品の中には、かえってランダムアクセスが速いものが含まれているらしい。そうなる理由は皆目見当もつかないんだけど……
内蔵SDカードリーダーがUHS-1に対応していないPCで同じようなことをするなら、手元のSDカードの4Kランダムのベンチを取ってみて、速いのがあればそれを使うのがよさそう。


逆に、Lexar PLATINUM IIが不思議なほど書き込み速度が出ていないのが気になる。
まあ、うっかりPENTAX Q10にSDカード入れ忘れ、郊外の電器店でいつ仕入れたものかもわからないようなものを急に買ったから、単に世代が古かった可能性もあるんだけど。

(追記7月9日)
あんまり意識して高速カードを買うことがなくてちゃんと知らなかったけれど、低価格なUHS-1対応カードの速度が30MB/sというのは割と普通のことのよう。
このLexarのカードも、200xと速度表記があった。多分CD-ROMの150KB/sの200倍だろうから、30MB/sなら表示通りの速度。8GBで1500円ほどの値段なりのものだ。

SONYのSR-16C4は際立って遅いが、多分故障しかけてると思う。
認識しづらいとか、カメラで使っても妙に遅いとか、途中でエラーでて撮影不能になるとか、トラブルばかり。(SONY Tablet Pの説明書では、これは試供品だからあてにすんな、みたいなこと書いてた気がする)