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2013年4月29日月曜日

(大訂正あり) 「フォトカノKiss」のズームとパース

ズームレンズというのは、より広い範囲を写すか、より遠くのものを引き寄せて写すか、という操作ができる。というのは当たり前。
しかしちょっとカメラが好きな人は、ズームは単に遠い近いを変えるのではなくて、パース、つまり遠近感をコントロールするために使う。

ズームを引いて広角側、より広い範囲が写る状態にすれば、近くの物はより大きく、遠くの物はより小さく写り、遠近感が強調される。
ズームを伸ばして望遠側、狭い範囲が写る状態にすれば、遠近の物の大きさの違いが少なく写るので、遠近感が弱くなる。

まあそんなことはカメラの基本であるからして、もっとちゃんとした説明がネットなり書籍なりにいくらでもある。

しかしフォトカノKissのフォトセッションモードには、画面写真を観てもわかるとおりで、画面左にズームのインジケーター、画面右にパースのインジケーターがある。
パースだったらズームを操作したら変わるはずなのだが、なぜか別物としてズームとパースをそれぞれ操作できてしまう。
ズームはある程度の範囲(3倍くらい)でなめらかに動くが、パースの方は、ボタンを押すたびに35・50・200と変わる。

はて、この「パース」という操作機能は一体なんなのか。
35mmとか200mmとかそんな表示があるから、レンズの焦点距離のことのように見えなくもない。
けれど、35mmと200mmなんて6倍近く画角が変わるはずだけど、変えてみたところでちょろっと変化する程度。
しかも35mmにしたほうが、やや望遠あるいは被写体に寄ったような状態になる。
(ただ、フリーフォトセッションでは微々たる変化しかないが、イベントのシャッターチャンスではもっと大きく変わることもあった。そっちでは逆に、ズームの操作レンジが著しく狭く制限されたりもする)

何がなんだかわからないが、とにかく、「パース」という別の設定項目があるからには、「ズーム」というのが、実際のカメラのズームと違って遠近感が変化しないようなズームなのだろうか?
コンピューターの3D処理というのも、最終的に2Dの画面に投影せねばならないから、パースに相当する演算をして結果を出すだろう。そのへんの兼ね合いで、「ズーム」と「パース」が別個になってしまうのかもしれない。

というわけで検証。
新見さんのバストアップをズームの焦点距離を変えて撮り、背景の噴水とのパースのつきかたを比べてみた。

ズーム望遠端・パース35mm / Beautiful 782 pts.

ズーム広角端・パース35mm / Erotic 793 pts.
半目はわざとではないのだが、まあどう見ても明らかにパースのつきかたが違う。
見ての通り、望遠端では噴水が大きく近く写っていて、噴水-新見さん間の距離も詰まって見える。こういうのは「圧縮効果」という。
広角端では、はっきり噴水が遠い。

つまり、ズームだけでちゃんとパースは操作できている。

じゃあ、ゲーム内での「パース」とはなんだろう。
もうひとつ比較してみる。

ズーム広角端・パース35mm / Erotic 793 pts.

ズーム広角端・パース200mm / Erotic 906 pts.
大きな差ではないけれど、少し差がある。
「パース」200mmのカットのほうが新見さんがやや小さいが、しかし校舎はむしろやや大きく写っている。
まあ、本当に焦点距離200mm相当と35mm相当のパースを比べたら、こんな微々たる差であるはずはないのだけど、とにかく差はある。
程度は小さいが、35mmのほうが遠近感が強く、200mmのほうが弱い、という順逆は正しい。

なんでこうなるのか、という原理はさっぱりわからないんだけど……
起きていることから見ると、35mmに設定すると、レンズが広角になって撮影位置が前に出る。200mmに設定すると、レンズが望遠になって撮影位置が後ろに下がる、という動作になっていると思われる。(5/3追記)

そういうわけなので、遠近感を出したいカットの時は、ズームを引いて「パース」も35mmにする。
圧縮効果を出したいカットの時は、ズームを伸ばして「パース」は200mmにするのがよい。

(5/7訂正)
記事を書いた後、さらに撮影中にパース変更ボタンを押していて、何かおかしいような気がしたので再確認。
すると、前の検証はパースの設定値を勘違いしていたことが発覚。

正しくは、35mmに設定したほうが望遠レンズになり、200mmに設定したほうが広角レンズになる、というあべこべな動作をしていたよう。
まさかまるっきり逆だなんてことないだろ、と先入観あったのかな……。

ハイパーズーム広角端・パース35mm

ハイパーズーム広角端・パース200mm
ちょっとカメラの視点高さがズレちゃってるけど、右の土手の奥行き感とか、パラソルの距離感とかを見ると、「パース」35mmのほうが圧縮効果が出ている。
つまり、「パース」35mmは望遠レンズになり、200mmは広角レンズになる。

ズーム広角端だとこの程度の差しかつかないのだけど、ズーム望遠端では「パース」の影響がもっと大きく出る。

ハイパーズーム望遠端・パース200mm
ハイパーズーム望遠端・パース35mm 

これだけ違えば、操作してる間に気付けちゃうなあ。

そういうわけで、圧縮効果を使いたいなら、ズームを望遠側にして「パース」は35mmに。
遠近感を強調したいなら、ズームを広角側にして「パース」は200mmにする。
「パース」が謎のパラメーターだということがわかってしまった。

(ここまで5/7訂正)



まあ、このゲームの場合、パースや圧縮効果を意識して撮影したって、写真のスコアにつながる感じがしない。
しかし、アルバムモードの見栄えというものがあるから、自己満足であれ格好のいい写真を撮っておきたい。

写真の一般論として、背の高い男性が目の高さにカメラを構えて、広角端のまま女性に近づいて撮影する、というのは、あまり好ましくない。
広角端で遠近感が強調され、顔が大きく胴長短足に写ってしまう。
なので、ズームがあるなら望遠にして(12倍ズームとかなら中程でいいけど)、ちょっと距離を撮り、そして膝立ちくらいになってカメラの位置を下げる。
そうすれば、不必要に巨顔に写ることがない。

これはフォトカノKissにおいてもその通りになる。
序盤の親愛度が低い、近づきすぎると表情が硬くなる間などは、そんなベターな撮り方しておくのがスコア的にもいいようだ。

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