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2013年4月1日月曜日

TOMOS Classic I 乗り始めインプレ

先日のK-01の記事でそれとなく写していた、孝子徘徊の記事で乗り回していた、レトロ調だけど実のところ別にレトロでもない現行商品、TOMOS Classic I




7600kmほど乗った中古車を、伝手で安く譲ってもらった。
なので新品ピカピカとはいかないが、ワンオーナーで室内保管だったそうで、まあまあ綺麗なもの。
乗らなくなってほったらかされていた、とのことだけど、最初掛からなかったエンジンも、キャブを開けてもらって組み直したらなんか掛かった。

TOMOSはオランダ製、と聞いたことがあったんだけど、TOMOSという会社はスロヴェニアにあるそう。
そして工場がオランダにあり、Made in Hollandと車体に書いてある。タイヤとか一部部品はMade in Slovenia。
2007年にオランダ工場を閉鎖して中国に移すと発表があったそうで、発表から実施がどれくらいの期間かわからないけれど、現行はMade in Chinaになってるらしい。
オランダ製の私の個体は、少なくとも6歳くらいの車齢はある。


6年の歳月に対して妥当な劣化かどうかはわからないけれど、メッキパーツの劣化はちょくちょく出てきている。
塗装部分は問題ないけれど、ホイールリムがメッキで、ここはかなり傷んでいる。サビが出ちゃってメッキがやられ、どんどん広がっちゃってた。
泥除けの表などのメッキは、白い斑点が出る程度。

ごく細かいスチールウール、あるいは真鍮ブラシで磨いてやるのがいい感じだった。これならメッキを潰さずサビを削れた。
耐水ペーパーとか、簡単に手に入る粗いスチールウールは、ちょっと研磨力がありすぎてメッキに傷が付く。

サビを落としたら、ちょっとメッキの輝きは落ちるけれど、KUREのスーパーラストガードを塗っておいた。
ワックス塗るという手もあるけれど、持続時間がなー……。


あとは、タイヤは本来交換しなきゃいけない状態で、サイドにヒビが出まくってる。
しかし困ったことに、結構特殊なサイズのタイヤ。2.25×16というのは、モペッド用としてはポピュラーだけど、日本では普通に手に入らないサイズ。
まあTOMOS用のアフターパーツとして売ってるところはあるけれど、高いのだ。
2.50×16を履かせるという手もあるらしいけれど……。


ま、タイヤは一応おいといて、走りだす。

およそ極めてシンプルな構造のバイクで、セルスターターなんて贅沢なもんはない。
そのかわり、ペダルなんて贅沢なものがあるので、これを逆回しするように漕ぐと、エンジンのキックスターターとして作用する。

うちの個体は始動良好。
まあ真冬のうちは、始動してちょっとして力尽きたり、アクセル開けると逆に止まったりするので、しばらく暖気は要った。最近は大丈夫。
ただ、しばらく走って暖まってから停車して、買い物とかして再始動しようとすると、掛かりにくい感じがある。なんだろう。


2ストロークだけど、思ったよりバリバリうるさいわけでもない。
ぶんぶんぶんぶん、と割とおとなしくアイドリングする。

走りだして回転ががーっと上がっていくと、25キロくらいでシフトチェンジされる。オートマ。
チェンジ直前、1速で回転が上がっている状態では、エンジン音と振動でかなりガーっと音が出る。この時はちょっとうるさいっちゃうるさい。
しかし2速に入ったら一気に落ち着いて、制限速度くらいでは、モーターみたいにミューンという音になる。振動もあるけどひどくはない。

制限速度くらいで走ればまあまあ快適だけど、1速25キロのガー状態を踏まえると、2速で40キロ以上出したらやっぱりガーっと来ると思う。
2.4馬力くらいでパワーもないし、ギア比もまたスピード出すようになってない感じ。
振動で電装系の半田が切れたりする場合もあるらしいから、おとなしい30キロ前後で走るのがベターな単車なんだろうと思う。

ブレーキはあんまり効かない。30キロからじゃロックさせることもできなかった。
ライトは暗い。アイドリングでは電圧下がってもっと暗くなるっぽい。
ハンドルの切れ角も妙に浅いので、地味に押し歩きの取り回し悪いような……
ウィンカーもプッシュキャンセルなんて贅沢なもんはなし。

ちょっと気になるのが、ホーンのスイッチの位置が遠い。
右ハンドル根本に四角い箱があって、その手前にヘッドライトのHi/Lo、天面左にホーン、右にキルスイッチとある。実際問題としてアクセル離さないと押せない。
ホーンの音はなんというか、ぶびびびび、とすごい不快音で面白いのだけど……

エンジンキーとかいうものは存在しないので、キック始動したエンジンはキルスイッチ押さないと止まらない。
ハンドルロックはあるけど、私のは鍵紛失で使えない。
車体自体はノーロックということになっちゃうから、馬蹄錠常備。サイドバッグがあるから入れておけば丁度良し。


暫く走り回って給油。
燃費を測ってみたら、167.5kmを3.41Lで走って、49.12km/lという数字を出した。
よく走るなあ。

燃料計もないし、トリップメーターもないから、燃料が切れてエンジンが止まったらリザーブに入れてガソリンスタンドを探す、という運用になる。
今まではトリップメーター見てガス欠前に給油するという運用しかしたことがないから、ちょっと怖いといえば怖い。いきなりガス欠で減速して追突されたりしたら嫌だなあ。

モペッドだからそんなとき、急遽ペダルを漕いで走行することが!
……なんて、買う前には思ってたのだけど、実際にペダルを踏んでみたら、ギア比が自転車じゃなくてバイクのそれだから、漕いでも進まない。変速付き自転車で目一杯軽くしたようなギア比。
漕ぐのは無理に近いなあ。遅すぎて転びそうになるレベル。

リザーブに入ってすぐガソリンスタンドを探すと、3.2Lとか3.4Lとかそれくらい入った。リザーブまで3L・50km/Lとして150kmくらいごとに給油になるかな。


給油にあたっては、2ストロークだからエンジンオイルがいる。
これは日本のスクーターみたいに分離給油(オイルだけのタンクがあって、勝手に適宜ガソリンと混ぜてくれる)ではなく、給油時にガソリンと一緒にオイルを入れる混合給油。

1回の給油は大体3リットルちょっとになる。
2%ほどオイルを入れてやることになってるので、60ccほどオイルがいる。
幸い私のトモスはサイドバッグがあるから、そこにホンダのUltra 2 Super(一番安いの)と、60ccのポリボトル(ホームセンターで売ってる)を放り込んである。
給油したら一杯注ぎ足す。そんな1cc単位でシビアに計って入れる必要もないだろうし。

2ストロークオイルは、混合給油ができるやつとできないやつがあるそう。
一応私はヤマハ党ということにしてるからYAMALUBE使おうかと思ったけれど、名前がかっこ悪い(なんでEFFEROから変えたのか……)し、混合対応かどうかはっきりわからんかった。
ホンダのは全部混合対応になってるから安心。


思えば、乗って走って給油するだけでも、やたらやることが多くて面倒 初めてのことが多くて興味深い。
混合給油のバイクなんて乗ることがあるとは思ってなかった。

タイヤ交換は自転車に近い感じでやれるらしく、自転車だったら自分で換えたこともあるから、一度試してみようかな。

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