まあ行ったものの結構な雨降りで、しかも地図をちゃんと控えたりしなかったもんで道を間違え、ほとんど祭りの会場には到達できなかったんだけれど。もうちょっと現地に案内あると思ってた。
今日のカメラは、このblog始まって以来初の、IXY DIGITAL。
一番売れてるメーカーの一番売れてるシリーズなんて触る気はないんだけど、ちょっと傍流のLシリーズなのはせめてもの意地といいますか。
とりあえず、JR阪和線の南田辺駅が最寄り駅のひとつということで、そこまで。
私が高校の通学に使っていた頃はまだ地上駅で、その頃は東住吉区に駅があったそう。高架工事をやったら線路が区境をまたいでしまい、今は阿倍野区にある。
ここから線路沿いに北に行って、桃ヶ池公園というところに行けば何かあったらしい(けどあとで確認すると雨で中止になっていた)のだけど、ここで私が勘違い。
確かシャープ本社と隣接した池のある公園じゃないか、前に行ったことがあるぞ、と思い込んでいたけれど、それは駅から南側の長池公園だった。
北に歩きつつ、同じところ2回行かなくてもいいか、と勘違いしたまま。
ふと左手を見れば、なんとなく商店街らしい通りが見えた。
昭和の日のイベントに参加しているらしい、小洒落たカフェや店も散見され、それらしい人通りもある。
ただこの通り、なぜかディープな雰囲気の店もちらほら見える。
アベノスタンプコイン社、なる店。
看板に書いてる通りの商売の店だけど、ショーウィンドウに飾ってあるブツのただならなさ。向かって左手側にも別のショーウィンドウがあるんだけれど、がらくたと骨董と美術品の三重点にあるような濃い口の展示。
ちょっと冷やかしで入るのは躊躇われたものの、古銭とかに興味を持つようになったら来てみよう。
喫茶店なんかに飾ってるコーヒーミルの置物。
ただ、別に喫茶店ではないところに置いてあったような。私の勘違いだろうか……
飛行機野郎。なんかカッコいい佇まい。
このへんで、もうあびこ筋を西に横断してしまっていて、さすがに昭和町からは外れてしまっているらしいことに気づく。
でも、まあいいか、雨の中で人の多いとこ行きたくないや、と、そのまま歩くと、
あべの王子商店街というアーケードに交差したので、そっちに入ることに。
おもいっきりシャッター街だったけど、この商店街全体が火曜日定休だった。普段はもっと開けているはず。
せっかくなのでシャッターアートをチェック。モダン!
タイ国を描くジャンボ看板。
大阪オリンピック誘致のため、2000年あたりから「一商店街一国運動」といって、商店街がどこかの国にちなんでイベントをやる行事があった。
このあべの王子商店街ではタイとやったそうで、そのシンボルとして作成された。
どれほど効果あったのかなあ……
なぜか万歩計の空き箱をたくさん吊るした店。幕を見ると時計屋なのかな……
食品スーパーの2階を封鎖するガチャガチャ壁。
突破するには中身を買い占めて、壁を軽くしなければ。
格言。開いてるところを見たいな。
アーケードを抜けるとそこは、あべの王子商店街だと思ってたら王子本通り商店街だった。
一度90度折れたところで違う商店街になってたのかな。
商店街出口のすぐ前方が阿倍王子神社。
前に来た時はたしか、阪堺線に沿って歩いてきたんだったかな。
熊野街道の九十九王子のうち、そのままの場所に残っている唯一の王子跡でもある。
ここから北に五十メートル行くと、安倍晴明神社がある。安倍晴明の生まれたところ。
なんとか陰陽師ブームに当て込もうとしているようで、手作り感があるところが俗っぽくならない趣。京都の晴明神社とは大違いで……
このままあべのベルタまで徒歩。
以前、あべのキューズモールができる前後くらいに行ったら、酷いシャッタービルだった。
しかし、キューズモールやハルカス効果で天王寺・阿倍野が大賑わいなおかげか、今は多少の活気が戻っていた。ちゃんと開いてる店がある。
2002年くらいから、カシオのEXILIMとソニーのサイバーショットUを発端にして、やたらと小さいデジカメが作られ始めた。
今なら、液晶画面の大きさを犠牲にできなくて、どうしても薄く平たいモデルになるところだけど、当時は液晶すら犠牲にした、スティック形の小型モデルが結構あった。
カード形勢としてはEXILIMと共同開発だったPENTAX Optio Sシリーズ、あとは京セラのSL300Rとか、ミノルタのDiMAGE Xシリーズとか。
スティック形勢としては、サイバーショットUの他には、IXY DIGITAL Lシリーズや京セラCONTAX i4R、ちょっと微妙だけどウリ文句的にいえばパナのDMC-F7なんかも。
まあどっちが勝利したかは歴史が証明しているんだけれども、スティック形もなかなかよかった。
カード型はポケットに入れる前提だから、名刺ケースみたいな四角い金属にしたデザインが多い。
しかしスティック型は、ネックストラップでペンダントみたいに吊るすスタイルが想定されるからか、とにかく洒落たデザインを狙う。
IXY DIGITAL L2ももちろん例に漏れずに、マルーンレッドなんてなかなか他にないカラーリング。
横倒しで撮ってるけど、むしろ縦に見るのが正しいデザインなのも、首から吊るす前提なのがよくわかるところ。
写真ではわからないけれど、前面パーツにはレンズを中心にヘアライン加工が入っている。かなり凝ってる外装。
写りはどうか、というと、さすがにキヤノンだけあって、雨でも無難に写ってくれる。
小型機だけにセンサーも1/2.5型500万画素であまり余裕はないはずだけど、露出補正も何もしなくても出来る限りベターな絵をだしてくれる感じ。
神社を写すとありがちな、画面中央が暗くて周囲が大幅に明るい意地悪なカットだけど、少しオーバーとはいえ補正なしでこれなら相当優秀な部類。
この手の超小型カメラは、出して撮って戻すだけでいちいち露出補正とかしたくないので、とにかく何でもベターに写すプログラムオートは嬉しい。
レンズは換算39mmF2.8。
単焦点にしちゃ少し歪曲が残ってる感じはあるけれど、まあ下手なズームよりよほど良く写ってるように思う。
他の人の作例を見るとえらく周辺光量落ちが目立つのがあったけど、私のはそれほどのカットはなかった。条件によるのかな。
39mmは少し長めだけど、私の距離感覚だと、正対したものを自然に納められるのは35~40mmくらいなので、ここは文句なし。
単焦点だけど固定レンズではなくて、電源が入ると少しだけ繰り出す沈胴式。
起動が遅くなったと感じるようなことはなし(だけど後述の電源ボタンについてのことも参照)。
さりげなくマクロにも強いのが好感。
特に設定しなくても10cmまで寄れて、マクロモードを指定すると3cmまでいける。なぜかマクロモードがシーンモードの中にあるけれど。
ただ、電源ボタンを少し長めに押さないと起動しない仕様が残念。
取り出しながらスイッチを入れたつもりで入ってない、というのが頻発して、テンポを崩されることが多かった。
起動が遅いとは感じないっていうのは、この失敗が多いからそもそも問題視する以前、という話でもある。実際の起動時間は早いというほどではないみたい。
それから、どうも積極的に増感してくれないみたいで、雨の日の商店街の中なんて環境では気をつけないと手ブレが出る。
ベース感度が50で、オートだと1/8秒でもISO100にしかなっていない。
このカメラならいちいち感度を手動設定する使い方は似合わないと思うけど、どうしてここだけこの仕様なんだろう。
上の2点だけは不満だけど、総じて非常に出来がいいカメラだった。
後継機のL3はズームレンズ搭載になって、38-90mm F3.2-5.4。
しかしマクロモードに切り替えずに寄れる距離が10cmから30cmに伸びた。
さらにマクロモードもテレで10cmとなっちゃった。撮影倍率はL2と大差なさそうだけど、90mmF5.4の10cmマクロなんて手ブレで使えない。
まあ、スペックだけでケチつけても何だから、いずれ手に入れて試してみたいところだけど。
でもデジカメWatchでボロクソに酷評されてるように見えるぞ……