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2014年5月2日金曜日

ジャンクデジカメのつまみかた (5) この機種に注意

この回の要約

  • リコール対象機種は、修理されてないことが多いので要注意
  • バッテリーが本当に専用になっちゃってるカメラがあります



リコール対象機種について


 もう10年も前の話になっちゃいましたが、ソニーCCDセンサーが不具合を起こし、大規模なリコール騒ぎになったことがあります。
 当時使われていた接着剤に問題があったので、実はソニー以外のメーカーのCCDセンサーも同様に壊れるものがありました。

 ちょうど500万画素くらいの時期で、今ジャンク品になっていやすい世代のものなので、注意しておくといいでしょう。
 これらの機種は、壊れていることが多いです。
 運が良ければ、前の持ち主がリコール修理を受けているかもしれませんが……


 また、そのような大規模リコール以外にも、各社とも特定の機種についてリコールを掛けている場合もあります。
 ソニーのCCDリコールは話題になったので、ある程度修理されている場合もあると思いますが、それ以外のリコールはなかなか気付きにくい。
 保証期間が切れてから発症しても、そのまま捨てられていることが多そうです。


 各社の案内ページを参照して、リコール対象機種をまとめてみました。
 外装関係とか、撮影や動作に影響のないものは端折ります。


キヤノン

PowerShot A40, A60, A70, A75, A80, A85, A95, A300, A310
PowerShot S1 IS, PowerShot S60
IXY DIGITAL 200a, 300a, 320, 400, 450, 500, 30, 30a (以上CCD故障)
IXY DIGITAL 400 (コンパクトフラッシュ相性問題)
IXY DIGITAL 2000 IS (ビス脱落)
PowerShot A650 IS (画像不具合)
PowerShot A530, A540 (バッテリーカバー組付けミス)
IXY 610F/620F (バッテリー接点不良)

ニコン 

COOLPIX SQ, 5700, 5400, 5000, 4500, 3500, 3100 (CCD不良)
COOLPIX 2000 (過熱)

ソニー

DSC-F717, F88
DSC-M1, V1
DSC-T1, T11, T3, T33
DSC-U10, U20, U30, U40, U50, U60
DSC-P2, P31, P32, P7, P71, P72, P8, P92, P10 (以上CCD不良)
DSC-P1 (電源不良)

ペンタックス 

Optio 330RS, 330GS, 33L, 43WR, 550, 555 (すべてCCD不良)

リコー (デジカメWatchの記事)

Caplio RR30, 300G, 400Gwide, G3, G4, G4wide, RX (すべてCCD不良)

フジフイルム 

FinePix A303
FinePix F401, F410, F700
FinePix S2Pro (以上CCD不良)
FinePix F710 (シャッター不良)

オリンパス 

C-5050Z, C-730UZ (CCD不良)
C-40Z (電源不良)
C-920Z (スマートメディア相性問題)
C-8080Wide Zoom (動作不良)
X-450, C-770UZ (xDカード相性問題)
μTOUGH-6010 (ウィルス混入)
E-100RS (ファームウェア間違い)

コニカミノルタ(旧ミノルタを含む)  

DiMAGE 7i, 7Hi
DiMAGE A1
DiMAGE F300
DiMAGE Xi, Xt, X20
DG-2, DG-3Z, DG-4W (すべてCCD不良)

京セラ 

Finecam S5, S5R, S3L, M400R, M410R, SL400R (すべてCCD不良)

カシオ 

EX-Z330 (日付保持キャパシタ不良)

パナソニック

特にリコールの情報はありませんでした。



つぶしが効かないバッテリー


 専用バッテリーを使用するのに、同じバッテリーを使う機種が他に全く存在しないモデルがあります。
 長期間そのメーカーで使い続けられたバッテリーは、使用するカメラも多くなるし、供給されていた期間も長く、入手しやすい。
 しかし、その1機種だけでしか使われなかったバッテリーは、互換品すら入手困難になったりします。


 カシオにXV-3という機種があって、このバッテリーNP-L7は、他に採用モデルが一切ありません。
 私はこれが初めて手に入れたカメラで、思い出深い機種ではあるんですが、バッテリー難はどうにもしづらい。
 CR-V6という使い切りのリチウム電池でも使えるんですが、これもまたマイナーな電池でなかなか売っていません。

 またパナソニック LUMIX DMC-F7も、バッテリーのDMW-BC7が使い回しが効きません。
 これはパナソニックがLUMIXと銘打ってデジカメに本腰を入れはじめた最初のモデルなんですが、バッテリー難。
 パナソニックは他のものでも、わりとバッテリーの使い回しが難しい傾向があります。
 特にパナは互換電池を嫌がっていて(メーカーとして製造責任を全うするためにはまったく正しい)、ファームウェアをアップデートすると互換電池が使えなくなったりもします。


 メーカーが撤退してしまった場合も、時間が経つに連れて厳しくなります。

 京セラやコニカも撤退して時間が経っているので、やはりバッテリーの在庫が払底しつつあります。
 京セラのFinecam SL300R/400Rなんて名機なんですが、バッテリーが他社と共通していなくて厳しい。
 コニカのKD-310/400/410/500/510Zも当時名機と言われたものですが、やはり他社とは共通しないバッテリー。これはコニカミノルタ時代になってもしばらくシリーズが続いたので、まだ入手はできそうですが、時間の問題かな。

 単純に古く、90年代まで遡ってしまうものもやはり辛い。
 キヤノン PowerShot 600Nとか、ソニーのDSC-F1とか。