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2014年6月18日水曜日

大阪各所 (Cybershot U10)

前から欲しかったCybershot Uシリーズだけれど、どうにもこうにも動作品が手に入りにくい。

2002年の発売当時、「超薄型」の初代Exilimと、「超小型」のCybershot U10と、互いに小さく軽く身につけやすいのが売りで向こうを張り合っていた。
重さもどちらも80g台後半。(装備重量はニッケル水素電池が入るとCybershot Uが重い気がする)
カード型のExilimに対して、Cybershot Uは直方体で、厚みがある分だけ高さがうんと低く、幅もやや狭い。
多分Exilimは胸ポケットに入れて、Cybershot Uはペンダントみたいに首にかけて、しっくりくるものなんだろうと思う。

で、Exilimはよく売れて、結構ジャンクワゴンにも転がっている。
一方、Cybershot Uは、なかなか滅多に見かけない。
理由ははっきりわからないが、Uシリーズ全機種が例の不良CCD問題にぶち当たっているので、早逝した個体が多いのは一因だろう。
ベーシックなU10~30はまだしも見かけなくもないが、世界最小のスイバル機であろうU50とか、縦持ち水中カメラのU60とか、リチウムイオン電池に変えて目一杯小さくなったU40とか、特徴的な機種は全然見ない。稀に出てもすぐ売れちゃうだろうし。




ともあれ、なんとか入手できた。
珍しく短い期間にU20、U30、U10と続けて手に入ったのだけど、U20は、シャッター不良で一部ケラレが出て、CCDも死にかけで発色がおかしい。
U30はCCDが死んでてダメで、結局最後のU10だけがOK。
やっぱり生存率低いわ……

道頓堀を掘った安井道頓の碑。堺筋沿いにある。
どこにあったんだっけ。多分地下鉄長堀橋駅近くと思うけれど。
壁を昇るボートに敬意を表して写真は横倒しで。大阪産業創造館ビル。
大阪産業創造館にある、「大阪企業家ミュージアム」に立ち寄ってきた。
松下幸之助、安藤百福、小林一三など、大阪で立身した企業家について紹介しまくる博物館。
ほとんどパネルと資料の展示なんだけど、日本を近代化させた偉人の情報がこれでもかと盛り込まれているので、じっくり見るとかなり時間がかかる。偉人伝好きにはおすすめ。

大正時代あたりには大阪は日本一の大都市で、そんな時代だから現在「歴史ある大企業」が多く大阪にルーツを持つのもまあ当然ではある。
逆にいえば、現代の大阪が凋落してんだよなー、とは思うものの、現在の大阪企業の独自技術を紹介するコーナーもあったりして、なかなか面白いものも展示されている。

意外と、昔のCybershotは発色が地味で大人しい。むしろLUMIXの方が派手。
で、昔のCybershotは割と逆光耐性がないのが多いような……
つまり、曇った日のこんな構図はかなり苦手。
道修町の神農さん・少彦名神社。
ピント外してるように見えるが、手ブレかもしれない。
1/60秒だけど、どうしても雑なホールディングで片手撮りとかしちゃうし。
パンフォーカスのExilimと違って、10cmまで寄れる。
特にマクロモードへの切り替えはなく、そのままで10cmまで。
ちょいプラス補正すべき被写体だけど、露出補正がない。
さらにいえばホワイトバランスも設定できない。
ほとんど何も設定できない、ただボタンを押すだけのカメラ。
感度はわりと遠慮無く増感する。しきい値は1/30秒のようだ。
これがISO320。別に画質悪くなってる感じなし。
新今宮駅の南海そば。
南海そば名物の箸タワーはここではディスプレイで、使う箸は洗えるやつ。
森ノ宮。
この後、近くの労働基準監督署に行った。
大阪城公園の車止め。ボケを使うのはこの程度が精一杯。
何年ぶりで入った大阪城。中身ずいぶん綺麗にしちゃってた。

晴れた日にはもうちょっとよく写るカメラらしいのだけど、どうも私がこれ持ってる日は曇りか雨ばっかりだった。
上でも触れてるけど、案外地味な色と、逆光ですぐコントラストが下がるレンズで、雨にはかなり弱い方だと思う。

パンフォーカスのExilimと違って、AFだから寄れるのが嬉しい。
一方で、どうもピント外してるようなカットも結構あり。
サイバーショット恒例のプリセットフォーカスがあって、0.2, 0.5, 1.0, 無限遠に固定できるので、それを活用してもいいかもしれない。このセンサーサイズなら1.0mでだいたい遠景撮れると思うし。
ホワイトバランスも露出補正も触れないのに、ピントは触れるとは不思議なカメラだけど。

センサーは1/2.7型130万画素、レンズは換算33mmF2.8の単焦点。
AFレンズだけど沈胴・繰り出しなんかはないので、起動は概ね速やか。
……といいたいところなのだけど、メモリースティックの容量が128MBだと、起動後にアクセスして3秒ほど待たされ、どうにもこうにもスピーディーに撮影できない。
手元に16MBがあったので、それを使えばすみやかに立ち上がるんだけど、これだと表示で撮影枚数45枚とかいわれて寂しい。今回は61枚撮れたけど……
画像サイズはだいたい250KB前後で、±50KBにほとんど収まる。

バッテリー持ちは、単4電池2本という厳しさの割にはなかなか頑張る感じ。
いつ充電したとも知れないeneloopを2本で、1ヶ月以上のスパンでかばんに入れたまま、たまに使うという撮り方で、一応インジケーターが半分を表示した程度だった。
発売当時の2002年にeneloopは存在しなかったんだけど、当時存在してたら素晴らしく運用しやすかっただろうなあ。

操作性は……というか、操作をほとんどできないから、スイッチ入れて撮影するだけ。
スイッチは大きくかつなめらかなスライドバリアで、スムーズに操作できる。
数あるスライドバリアスイッチ機の中でも、特になめらかで気持ちいい感触。これU30になると閉じ側に軽くノッチがついてるので、若干感触が悪くなってる。
別途POWERボタンがあって困惑するけど、これは再生モードで起動するときのためのものと思う。モード切り替えは、再生・撮影・動画のスライドスイッチ。

背面には、上下のみのキーに、左にMENU・右にEXECボタン。
メニューが上下キーのみで使う形に整理されていたりして、見た感じとは一致する操作系になっている。操作なんかほとんどしないが。

液晶モニターは1インチの極小のもの。今やイメージセンサーの方がこれより大きいのがあるぞ……。
解像度も低いので、おおまかな構図の確認くらいしかできない。
もしかしたら、光学ファインダー覗きこむつもりで目に近づけるという手があるかもしれないけど。
明るい場所では、バックライトのみオフにして使うこともできる。

なんかプラスチックっぽい見た目だけど、これちゃんとアルミ外装らしい。塗装のせいでプラっぽいようだ。
ただ、シルキープラチナシルバーなる色で、光が当たると微妙に薄桃色に見えたりする、密かに凝った塗装。

USBが素直なmini-Bコネクターなので、メモリースティックリーダーがなくても気安く使える。
電池を充電したり、電池なしでUSB給電で撮影したりは不可。


まあ、携帯にカメラがついちゃってから居所のなくなった商品カテゴリーだけど、でも私からすれば、いちいちカメラアプリ立ち上げて携帯で撮るくらいなら、こういうの持ってるほうがいいな。
どうしたって「いい写真を撮ろう」と思うようなもんじゃないけど、適当にかばんに放り込んでおくと、適宜必要なときにさっと使える。