私は虫が苦手だ。
ゴキブリなんかも、横に私以上に怖がる人がいるときは動けるのだけど、ひとりでいるときに遭遇すると固まってしまって反応が遅れ、その間に物陰に逃げられて行方不明、そのまま眠れなくなるなんてことがザラだ。
そんなわけで、晴れて独居青年になってからは、ゴキブリの侵入は避けたかった。
だから殺虫剤は早めに仕掛けたし、私にしては掃除もこまめに、またホントは苦手な蜘蛛類も手を付けず住まわせて傭兵にしていた(つっても室内にはピレスロイド殺虫剤撒いちゃうから居づらいと思うが)。
それでもゴキブリが現れてしまったら、仕事の関係で殺虫剤をよく使っている友人が最強のC兵器だというバポナ殺虫プレートを持ちだそう、と計画していた。
ところが、床ばっかり見ていたら、上からハチが来ていた。
我が家は、洗濯機を置くベランダが二階にあるようなレトロな造りの戸建てなのだが、その二階ベランダの軒下に巣を作られていた。
それも、なんか知らないけど、ひとつの軒下にみっつも並んでいる。よくケンカもせずにそんなことするな、というのと、ここそんなに居心地いいんかいな、っていう。
いずれもまだ小さくて、見た時にはハチがいるのがひとつだけだったから、「ふたつは開拓に失敗して放棄されたコロニーかな」と期待したけど、そうでもなかった。
せっかくこういう記事なんだから、世間への実用的な意味でも写真を載せるべきかもしれないのだけど、私は虫嫌いな上、蜂の巣のハニカム構造を見ると背筋がぞわっとなるもんだから、今回使うべき写真がみんなグロ画像になっちゃうので、載せないというか撮れなかった。