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2012年7月17日火曜日

YAMAHA Axis Treet 乗り始めインプレ

アクシストリートが届いたので、前のJOGと比べてファーストインプレッション。



12年モデルの新色が出たばっかりなのだけど、なんか地味な色ばっかり。
新しい方はシート面がメッシュになって涼しくなったらしいのだけど、まあ、それくらいどっちでもいいので、欲しい色のある11年モデルに。


新車の証のオドメーター。
なんでスピードメーター140kmまで目盛りあるんや。
まあ、この上なくシンプルな計器類が、廉価版らしさを醸し出す。

色はディープパープリッシュブルーメタリックC。
それほどメタリック感は強くない。WRの色に似てる、ということにしておく。
アドレスV125よりは濃い目のブルーなので、持ち主の目にはそんなに似てないように思う。
でもまあ他人から見て、青いスクーターなら大体アドレスだと認識されそうな気はするけど。

+15000円でナックルバイザー・サイドスタンド・リアボックスがついてくる快適セレクションを選んだので、いきなりあれこれ付属している。
オフ車乗りの私であるから、ナックルバイザーが嬉しい装備であることは痛感してるし、ハコもサイドスタンドもあって困るものではない。工賃込み15000円は割安。



キーを貰ってみると、でかいの。
頭が鍵穴バリアのキーになってるのと、なぜか頭が倒れるギミックがついていて、3センチくらいの大きさがある。
赤い方はハコの鍵。これも頭がでかい。
他のキーと束ねるには、かなりでかいキーリングがほしくなる。

頭でかいのは乗り手だけでいいのだが……

キー周りのロック機構などは、どうもJOGのほうが上等そうな感じ。
操作は似てるのだけど、JOGは鍵穴バリアを閉めるのに大きなレバーがついていて、さらに掛けるとリアホイールをロックするようになっていた。
こっちは鍵穴バリアだけだし、バリア解錠も専用の鍵。JOGはメインキーでいける。


メットインは22L容量だそうだけど、開けてみると、前のJOG(18L)に比べてそんなに大きいわけじゃない感じ。
JOGはシート裏が丸くなっていて、桶から若干はみ出ても収まる感じだけれど、アクシストリートは、裏を繰り抜いてはいるけど、メットに馴染むような形じゃないような。
のメットはXXLであるからして、やっぱり少し収まりが悪い感じはある。XXLとはいえジェットだから、フルフェイスよりはコンパクトなわけで、XXLのフルフェイスやオフメットともなると入らないかも。
また、底がフラットではないので、メットは収まっても他のものは入れづらそう。メットでさえ、斜めに収まる形になっている。
メットインのふちに、メットホルダーになる突起があるので、入らないならここに吊るすことはできる。


リアボックスは底面まで自然な形なので、荷物入れはこっちのほうが便利か。容量30Lは、思ったより大きい感じはしないけど。
ただ、開け閉めちょっとややこしくて面倒かな……
モノはワイズギア純正で、作ってるのはGIVIらしいので、へんなものではない。

使ってみて便利そうなら、TT250Rにも取り付けを検討しよう。
フルサイズのオフ車にリアボックスつけて、左側を壁につけて停めたら、普通の身長ではまたがることすら困難なセキュリティ性が確保できると見込んでいる。


ところでキャリアの耐荷重は5キロらしいのだが、ハコが2.8キロある。
もしかして中身は2.2キロまで、ということであろうか。
ただでさえリア荷重なスクーターの、後輪よりさらに後ろにあるから、あまり重いもの入れると本当に安定性悪くなるかもしれない。




で、ようやく乗り出す。

エンジンをかけてみると、これが思っていたよりずっと静か。
前のJOGよりも、すぐわかるくらい静か。
正直JOGは初めてエンジンを掛けた瞬間から意外とうるさいと思っていた。4stの50ccだから静かだろう、というバイアスはあったにせよ。

しかも走りだすと、JOGは音が顕著に上がるのだけど、アクシストリートはさして大声も上げずに加速していく。
60キロで走っても静かなままで、速度感と音が全然一致しない。ちょっと慣れるまでメーター気にしていないと速度違反しそう。
この静けさは嬉しいところ。


車体はJOGより10cm長いが、10cmしか長くない。
見た感じは少し大きい程度の車格だけれども、座るポジションはだいぶ余裕を作れる感じ。
JOGだと私の体格(縦に183cm)ではハンドルに膝が当たるので、左折するときに膝を右に逃して横座りになったりしていたが、今度はそんなことにならない。こういうところは10cm違えば大きな差。


しかし、全長もホイールベースも10cm長いというのが効いているのか、曲がる感覚が全然違って戸惑った。
JOGならハンドル切ったらそっちに曲がるのだけど、アクシストリートはいきなりハンドルを切ると抵抗される感じがある。
先に倒して、ハンドルは自然とついてくる、という調子でいかないとうまく曲がれない。
それが当たり前の曲がり方ではあるのだけど、車重の感覚もわからない、何もかもみんな初めてな乗り出し直後は、ちと不安感がある。すぐ慣れる類のことではあるけれど。

翌日、通勤で20キロ走ったら慣れた。


125ccのスクーターの中では遅い部類らしく、なんとなくふわっとした感じで走り出す。
まあ私はJOGでさえ全開で飛び出したりしないのだけど、JOGなら全開でなくても30キロまではあっという間に上がるけれど、アクシストリートだとむしろワンテンポ遅れる感じ。
そのまま60キロまで平然と加速しちゃうので、エンジンパワーが足りない、というわけではないと思う。
多分駆動系のセッティングかなんかで、出足をゆっくりに調整してるんだろうと思う。間違ってもパワーリフトとかしそうにない。

ただまあ、大阪府南部地域の和泉ナンバー車はやたら飛ばす傾向があり、たまに一般国道の流れが90キロになってたりするのだけど、そういうときは諦めて制限速度守るしかなさそう。
多分90キロも出ないんじゃないかなあ。出るとしても、そこまで届くのに時間かかりそう。


ブレーキは、握れば普通に止まる。しかし、軽く握ってもあんまり効いてこない。
前輪ディスクになったことだし、前後ドラムのJOGよりは効き始めが早いかと思ったけど、そうでもない。普通のバイクに比べればマイルドなブレーキだと思う。



ちょっとだけ気になったのは、ウィンカーのスイッチが遠いような。
ブレーキ握りながら操作とかすると、私の手でさえ結構ギリギリ。ハンドル握ってる位置が悪いんかな。



一周りして帰宅すると、我が家では、幅1メートル程度の壁と車の隙間にスクーターを突っ込み、90度曲がりながら10センチほどの垂直段差を登り、1メートルほどコンクリートを横切ってまた10センチ下りながら土の庭に入れる、という駐車手順が待っている。

JOGを入れていたときは、90度曲がりながらの段差上りも、手で押してなんとかこなせた。
しかし車重が30キロ増えたアクシストリートでは、結構厳しい。
そこで降車状態でアクセルを開けて乗り越えることになるが、一度JOGでそれをやったときに、放り投げそうになったことがある。
アクセルを開けすぎて思った以上にスクーターが前に進み、アクセルを握ったまま前に引っ張られるとますますアクセルが開いて、体を踏ん張るとハンドルを引き戻して前輪を浮かせてしまい、後輪がそのまま前に突っ走って、スクーターが放り投げられたように後転する。
まあ、その時はすぐ前輪が家に突っ込んで止まったので、事なきを得たのだが。

アクシストリートはまあ、出足が鈍いので、いきなり投げてしまうところまでは行きにくいと思う。
けれども、絶対的なエンジンパワーは2倍だから、投げ始めたら一気に裏返るところまでやってしまいそうでもある。
くれぐれも気をつけないと……