Panasonicのデジカメといえば、100人中100人はLUMIXと思うだろうけれど、10000人中2~3人くらいならCOOLSHOTと答えるかもしれない。
もっともCOOLSHOTといえば、ニコンのレーザー距離計の名前でもあるらしいけれど。
Panasonicは、LUMIX以前からデジカメはやっている。
知る限り最初のモデルはCardShot NV-DCF1という名前で、これはコニカQ-miniやら、このblogにも以前登場したPowerShot 350と兄弟モデルだった。どこが開発したかまでは知らない。
その後、CoolShotというモデルが出た。縦型ガングリップの、SANYO Xactiみたいな形。
その次がCOOLSHOT II LK-RQ1で、これはごく普通のカメラの形。
今回のは、そのLK-RQ1のコンパクトフラッシュ対応版であるLK-RQ1Z。ペットネームはCOOLSHOT IIのままだったらしい。
その後、スーパーディスクドライブ内蔵モデルとか珍妙なことをやりながら何年か続いて、LUMIXになって急にパっとする。
見た目は、今時の低価格コンパクトデジカメくらいの小さなもの。
手元のOptio RS1000と比べても、高さがちょっと高いくらい。
当時としては驚異的に小さいな。
そして、なんと2GBのコンパクトフラッシュを認識した。
97年秋発売のモデルだというのに。その頃のCFなんて32MBで大容量とかじゃないかなあ。
多分まあ、下手なことをせずにFAT16の規格通りに素直に作ったんだと思うし、CFモデルはかなり古くても2GBいけちゃう機種が他にもいくつもあるんだけど。
PowerShot 350はかなりゴテゴテとボタンが大量についたカメラだったけど、こっちは小さいだけあってシンプル。
フラッシュも内蔵していない(オプションで外部ストロボが取り付け可能で、本体側面に端子がある)。
撮影も、概ねボタンを押すだけ。
うーん?
結構アンダーな露出(空が入ってるせいかも)のせいか、すごく陰気な写りに。
水平撮れてなかったからごまかして横倒しのままアップ。
日が出ると色味が出る。
なんか冴えない写り。
色の出方も微妙だなあ。
こうしてみると、1/4型35万画素にしてもあんまり写りよくないなー、と思えるのが正直なところ。
旧機種CardShotの兄弟機たるPowerShot 350は、もっとよく写っていた。
色みに関しては、CANONのチューニングがよかったのかな。
PowerShot 350は、ピントのあってるところはかなりシャキッとした写りだったけれど、こっちは近めでも遠目でもピントがくるところがない感じ。
単焦点・パンフォーカスのレンズは、35mm版換算55mmF2.8。結構長めのレンズ。
しかし樽型の歪曲収差が見える。
マクロモードの切り替えスイッチがあり、多少ストロークがあるので強引にMFも可能かも。
時代を思えばわりと動作はキビキビしていて、撮影後の待ち時間も10秒とかにはならない。
このサイズでも液晶を省いていないのは立派だけど、かなり見づらい。日差しがあるとほとんどアウト。
小型モデルなのはいいけど、その分同時代の他の35万画素機と比べると見劣りする。
この画質だと、看板のメモに使うのも厳しい。一枚撮影してたんだけど、どうにも字が読めない。
ステンレスの看板に明暗差がある状態はどんなカメラでもきついけど、明度を補正しても字が潰れてる。
まあ、小さくあることがすべてか。
本当に小さいもんね。