奈良では、結局固定回線を引かず、半年間ずっとぷららモバイルで過ごしてしまった。
しかし東京に来てみると状況も変わって、入ったシェアハウスに光回線があるもんだから、定額無制限プランを使う理由がなくなってしまった。
そういうわけで、適当なMVNOを探してみて、今ならFREETEL SIMの「使った分だけ安心プラン」が断然リーズナブルに見えたので、こっちに乗り換え。
半年使ったぷらら定額無制限プランについて
ぷららモバイルの定額無制限プランは、知っての通りで、速度が3Mbpsに常時制限されている代わりに、通信量による制限がない。
奈良では家庭用固定回線と同様に、PCで主に使っていたから、量の制限があるときつい。
PCでは、そう大量に使ってる気がなくても、12GB/月とかになってたから。
しかし、速度はかなり辛いものがあった。
契約前には、「最大150Mbps出るものを3Mbpsに制限するっていうんなら、ちゃんと制限値の3Mbps出るだろ」と甘いこと考えてたら、そんな速度は出なかった。
大和高田市のような、奈良県としては都市部で通信インフラはそこそこ充実していそうで、それでいて高齢者が多く、近所の家のWiFiを拾ったりもほとんどしないという、多分条件の良い場所で使ってさえ、せいぜい600kbps。
東京に来てからは、もう人が多いせいもあって、600kbpsはかなり良い時、ひどいと100kbps以下。
山手線乗ってる時なんか酷いもの。
(まあ、そのキツさの原因が、私みたいに月12GBも使う奴が他にも大勢いるせいな気がするんだけど、どう見たって3M定額無制限プランはそういう使い方想定したプランだろうから仕方ない)
他社への乗り換えではなく、ぷららの無制限プランから他のプランへの変更も考えた。
けれど、7GB/月プランは大きすぎ、110MB/日プランはちょっと足りない日が出る、二段階定額プランはどう考えてもメリットがない、と、いずれも合わない。
それに、どうも他のプランでも速度が厳しいというネットでの伝聞を踏まえると、プラン変更で幸せになれない気もして。
FREETEL SIMの選定理由
少なくとも、カタログで謳っているサービス内容が抜群に良かった。
「使った分だけ」といわれると、私らおっさんには、90年代の従量課金制インターネットプロバイダーを思い出す。
1分20円のプロバイダー料金が、電話代と別にかかるようなのがあったもんで、うっかりそういうの契約して通信量が爆発する話がよくあったのよ……。
しかしFREETEL SIMはそんなんじゃなくて、むしろ非常に割安感がある。
私が外出時のAndroid端末での月間通信量は、2~3GB程度という実績。
今回は通話付きで契約するので、3GB以下なら税込み1728円。
これが5GBになっても、税込み2398円。1GBに抑えれば1295円。
3GB決め打ちであれば、DMM mobileなら通話付き3GBが税込み1620円と少し安いけど、差額は108円。
その上で、高速通信を止めて200kbps制限をかけ、料金が上がることを止めることもできる。
超えても、少なく抑えても、どっちでも対応できるFREETELの柔軟さは嬉しい。
私の視野に入った中では、FREETELが抜群かな、っと。
まあ、バックボーンが弱くて実効速度が出ないとか、そういう地雷があるかもしれないけれど、もうそれは契約してみないとわからない。
多少はネットの噂も集められるけど、噂レベルだとFREETEL SIMはむしろ好評の類。
べた褒めしたところでアフィリエイトを貼っちゃう。
アフィリエイト貼っておいていうのもなんだけど、ヨドバシカメラで買ったらポイント10%つくよ。
FREETEL SIM契約~使い始めレポート
さて、私は今回新規の音声通話つきで契約したので、買って即使いはじめるとはいかない。音声通話がないプランなら、即時SIMを持ち帰れるらしいんだけど、音声付きは免許証などで本人確認が必要。
なので、私はヨドバシカメラで買ってきて、ネット経由で登録。
運転免許証をスキャナにかけてJPEG画像にして、FREETELのマイページからアップロード。
確認次第、SIMが発送される。
なお、本人確認書類は、下記のいずれか。
- 運転免許証
- 日本国のパスポート
- 身体障害者手帳
- 療育手帳
- 精神障害者保健福祉手帳
- 外国人登録証明書
- 健康保険証+住所確認書類
……が、アップロード後数日して、「本人確認ができないからSIM発行できない」とメールが来た。
向こうの見落としだと決めつけたいけど私のアップロードミスかもしれないので、すみやかにメールで免許証を再送。
確認されると、すぐSIMが発送された。
さて届いたSIMを早速、FREETEL priori 2 (3G)に挿入。
いつものように、指示に従ってAPN設定。
FREETELの場合は、APNに対してユーザー個別の認証IDは設定しないようで、誰でも同じ。
- APN: freetel.link
- ユーザー名: freetel@freetel.link
- パスワード: freetel
- 認証方式: CHAPまたはPAP
と、ちゃっちゃと設定。
が、どういうわけか、通信が繋がったり切れたりを頻繁に繰り返す。
priori 2での挙動では、3Gのアンテナピクトに「H」の文字が出たり消えたりして、出ている時にしか通信していない。
Twitterなど、通信が切れてもしばらく待機して再受信するアプリであれば、なんとか動作しているように見えるが、かなりレスポンスが悪い。
「ステーションメモリーズ」とか「Ookla Speed Test」などは、通信が切れたら即エラーを吐いて停止するので、まったく使い物にならない。
アンテナは3本または4本と、電波が弱いわけではない。
APN設定を間違っているなら、繋がったり切れたりじゃなくて一切繋がらないはずだからおかしい。
あれこれ悩んで、「APNタイプをdefaultとsuplにする」ということで解消した。
FREETELのFAQにもどこにも書いてないし、私が使ってるのはSIMと同じFREETELの端末だというのに、まさかハマるとは思わんかったのだけど……。
suplはSecure User Plane Locationの略で、いわゆるA-GPS、WiFiとか電話回線から位置情報を取得するやつに使うらしいので、それがダメで切れてたのかも。
そういえば確かに、位置情報を使わないブラウザはそれほど止まらず、位置情報を使うステーションメモリーズやらTwitter、マップなどが軒並みダメだったような……。
さて、使えるようになったので、速度面。
私は3Gのみの端末で使うので、高速通信の最高速度はあまり測る意味がない。ので、パス。
そこ気にするならLTE端末使うしね。
200kbpsに制限して料金アップを防ぐ節約モードでの実効速度はどうか、と測ってみると、多少ブレはあるものの、200kbps出ていた。
測定場所は市川あたり、日曜の午後8時頃。
ぶっちゃけ、200kbps制限状態でも、ぷらら定額無制限の使用感と大差ない。
私は動画とかまったく見ないんで、もしかするとテザリング使うとき以外はずっと節約モードでも困らないかも。
ただ惜しいのは、節約モードの切替が面倒。
いちいちブラウザ経由でFREETELのマイページにログインして設定変更しなくちゃいけない。
Androidアプリですぐ変更できる、とかそういうサービスがあると最高なんだけどな。
多分、こまめに切り替えて使うという想定のものではないんだろうと思う。
あとはしばらく使ってみて。
何かあったら続報します。