15年は前に一度来たことはあるのだけど。
今日はクラシックでも、オールドでもない、2011年モデルのKodak Easyshare M200を持ちだした。
まあ、すぐにオールドくらいにはなるので、タグはそのまま。
JR長居駅。
15年前はこの駅は地上駅で、近くに本当に酷い開かずの踏切があって、何度も何度も待ちきれずにくぐって轢かれる歩行者がいたものだった。
高架になったんだなあ。
駅からちょっと歩くと入り口。
大阪市内に広々と用地をとったもので、ここを一周するランニングコースだけで確か4キロほどあったはず。
入り口から植物園まで800mと看板があるくらい。
この寒いのにスポーツを楽しむ若い人、散策する人、親子連れ、そこそこに人が多い。
植物園まで来て、自然史博物館の入場料とあわせて300円で切符を買う。
入るといきなり、ヒマラヤザクラが咲いている。
満開はもう少し先だったかと思うが、しかし花見してるような人はおらんかった。寒いしな。
他にも、冬咲きの花で花壇が作られていて、この季節でもこんな具合。
園内巡回バスらしいものもあるが、運行してるのだろうか。
すぐ自然史博物館に到着。
館内は撮影OKとわざわざ書いてあるくらいなので、色々撮ってみることにした。
なかなか面白くて充実した内容の展示で、どうせ写真を一部載せた程度ではスポイルされるものでもないので。
いきなりオオツノシカとマンモスがお出迎え。
正しくは、大阪にいたこれはヤベオオツノシカといって、アイルランド中心にいるオオツノシカとはちょっと違うらしい。
自然史博物館というだけあって、テーマは大阪の自然環境の変遷。
ということは、当然のことながら現代人類が与える環境への影響が一大テーマであるから、まず最初はそういう展示から。
ちょっとあんまりなのでモザイクかけておいた。10倍スケールのクロゴキブリ模型。イの一番に持ってくるか。
この近くでは、ゴキブリについて5分20秒も解説するビデオが流れていたりもする。
大阪の港へ貨物と一緒に入ってくる動物(サソリやクモ、植物なんかはもちろん、ワニもあった)の展示や、民家近くの田畑や竹林などに生息する動植物などの解説も。
そういえば子供の頃に読んだドラえもんだかに、カラスアゲハを追う話があった記憶がある。
展示室を変わると、今度は昔生息していた大型動物の骨格標本。
オオナマケモノってでかいのねえ。
古生物の展示もちょっとある。
このテラタスピスは、なにせデカいので気持ち悪い。
そこを抜けると、毒キノコの展示。
近頃気候が変わったせいか、きのこの植生がちょっと変わってきてるとかで。
左のはカエンタケといって、触るだけで危ない猛毒きのこ。
セミの抜け殻の収集と個数調査なんかもやったそうだ。
次は鉱物。
このあたりは吹き抜けの二階なので、入り口のマンモスを上から見れる。
二階の展示室では、地域や環境による生息動物の違いなどを扱う。
それから半分はアミューズメントスペース的になっていて、ゲームで動物の生態を学ぶような子供向けのコーナー。
えてしてこういう子供向けの展示はイマイチ子供の食いつきが悪かったりするけれど、ここはひとつひとつ凝った造りで、どこにも子供がついて装置をいじりまわしていた。
博物館を退出して、また植物園を散策。
さすがに奥のほうに来ると、冬咲きの花で一杯とはいかなくなってくる。
盆栽庭園なるエリア。
バラ園のほうに来てみると、おっ、と思うような眺め。バラは限られた品種がしおれかけで咲いてるくらいだったけど、ここは庭の作り自体がいいね。
さっきからパノラマ写真ばかり並べているが、今までまともにパノラマ使えるカメラを使ったことがほとんどなかったので、嬉しがってパノラマばっか撮っていた。
エンブレムという黄色いバラと、あと名前を忘れたがピンク色のがよく咲いていた。
ヤシを下から見上げてみると、良い感じの空の色に撮れた。コダックブルー……ならもっと濃厚かな。
木々を見ながら散策。
奥にある小さい方の池の周りがなかなか味がある。
パノラマは縦に使っても別にいいね。
奥の方は紅葉が見られる。
大池をぐるっとまわって、自然史博物館のほうへ戻る。
花と緑と自然の情報センター、というのが博物館に隣接して建っている。
ここは植物園や博物館と違って無料ゾーンなので、植物園から入ると植物園を出場することになる。
中は、自然史博物館のタイニー版みたいなエリアと、園芸をやる上でわからないことなどを教えてくれるエリアになっている。
こっちに展示されていたニホンイタチの剥製が、なぜかこのとおりのドヤ顔。
ここからは公園を出て、難波に出て友人と忘年会。
今日のKodak Easyshare Miniは、新品6200円くらいで買った安カメラ。
発売当時、1000万画素以上では世界最小のデジカメだったということで、その小ささに釣られて衝動買い。
今でもCybershot L1なんか好きなカメラなので、小さいのはそれだけで点数が高い。
が、届いてみると、別にそれほど極端に小さくもなかった。
確かに小さいのは小さい。今時の普通の小さめカメラサイズであろうPENTAX Optio RS1000と比べると、まあ一回り小さいくらいかなあ、というところ。
厚さも幅も高さもすべて小さいから、十分努力したサイズではあるのだけど、Cybershot Uを初めて見た時のような驚きはないかな。
質感もやっぱり、値段なりにチープ。多分これは、使ってるうちに塗装ハゲて傷が増えて、どんどんみすぼらしくなる。
触ると気になるのはシャッターボタンのタッチで、ちょっとこれほど悪いのは初めてというくらい悪い。半押しを失敗するようなタッチじゃないのだけど、半押しのキレが悪くて、全押しまでかなり力がいる。
液晶はまずまず綺麗、だけどドット欠け一つ発見……
しかし、使い始めると印象がよくなる。
起動も終了も早いし、撮影間隔も長くない。さすがに出来のいいパンフォーカス機や一眼レフほどじゃないにせよ、出して電源入れて撮って仕舞うまでに、ほぼ待ち時間が入らない。
ポケットにもスっと出し入れできる。
スナップカメラとしてアピールしてるカメラだから、必要なところは抑えてある。
起動時、必ずスマートピクチャーモードというので起動する。
いわばオートシーンモードで、「起動時必ずフルオート」というのはカメラ慣れしたユーザーには嫌がられがちだけど、まあ、そんな悪くもない。
今どんなモードで撮影しようとしているかは、常に画面に出ている。そんなおかしな判断もしないし。、マクロモードにも勝手に切り替える。(ただ、暗くても高感度モードにはいかない感じ)
もとよりそれほど細かにセッティングして撮影するようなカメラでもないので、オートで大体撮れればいいかな。
スマートピクチャーモードでも、ストロボ設定と記録画素数は保持する。さすがにストロボオフを忘れてたら、他がどんなに良くてもダメって言っちゃうとこだ。
撮影設定をしたいときは、プログラムモードに切り替える。
モード切替は専用ボタンがあるので、そう手間はかからない。本体上部に左から電源→モード切替→シャッター、と並んでるのは間違いそうだけど、意外と私の場合はそうでもなかった。
(ただ、友人が触ると電源とモード切替を間違いまくった。私は手が大きいから、遠い電源が気になりにくいのかもしれない)
コダックのカメラとなれば、彩度をビビッドにしてギラギラした写真を撮りたくなるが、そのためにはプログラムモードにする必要がある。
コダックはまだCCDセンサーの製造をしてるっぽいから、これの1/3.1型1000万画素という変わったサイズ・スペックのセンサーも自社開発だろうか。
ただ、よくある1/2.33型1400万画素CCDの真ん中、1000万画素分だけ使ってるような気がしないこともない。どうなのかなあ……。
シーンモードは、パノラマと高感度モードをよく使った。
パノラマは、アップした写真のとおり、案外綺麗に継ぎ目がつながる。
3コマまでしか繋がらず、右から左か左から右にしかできないのは惜しいけれど。中→右→左で撮れないと、フレーミングを決めづらい。
でもやっぱりパノラマ面白いな。
ちょっとAFが頼りないところがあり、どこにピントきてるのかわからないコマがあった。暗所だともちろん増えるけど、明るくても少しあった。
露出は、素直に空に引っ張られたりする感じだけど、まあまあ十分か。スマートキャプチャーモードだと露出補正すらできないのが難だけど、スナップカメラだから。
どうやら、露出やカラーは撮影後に再生モードで補正をかけることもできるみたい。細かい指定はできないあたり、Photoshopとかの自動レベル補正みたいな処理っぽいけれど。
ホワイトバランスはオートで悪くない。
レンズは換算29-87mm、サイトに書いてないけど開放F値は撮った写真のExifから見て、F3.3-5.9っぽい。
ちょっと私には広角すぎるのだけど、まあ仕方ないか。
どっちかというと望遠端の描写の方がややよかった感じ。
広角端は、まあ大幅にリサイズすると気にならなくなるけど、ちょっといまいちな感じも。
この、まあ若干露出オーバーな程度で普通に写ってるようなカットも、
画面左下隅は等倍でこんな感じ。イメージサークルの限界ギリギリなんじゃないか。
真ん中あたりでもこれくらい。
望遠端のほうが、隅も破綻しないし、真ん中あたりも少し良くなるかな。
どうもアウトフォーカスな部分が滅茶苦茶になるような傾向もあって、画像処理が下手な感じもある。花マクロの背景部なんかかなりひどい事になっている。
撮影画像を見ると、どうも辛いかなあ……というのも正直なところ。
小さいのに高画質というのは元々無理な相談だから、あんまり言っても仕方ないけどね。
帰宅して、MicroUSBケーブルを差し込んだら、それだけで充電が始まって、さらにPCにマスストレージクラスとして認識される。
ケーブル一本で片付くのは非常にポイント高い。もう、カメラからバッテリー取り出して充電、メモリカード抜いてカードリーダーに差し込んで転送とか、前時代的に思う。
予備バッテリーを持つタイプの人には本体充電が不評らしいけれど、USBで充電できるなら、ポータブルバッテリーと併用すればいつでも充電できるわけだし。
USB接続時、本体内蔵メモリとSDカードが別ドライブで認識するのも嬉しい。
ちなみに、バッテリー自体はかなり小さくて心配になったけど、3時間100カットの撮影をやってもまだまだ残ってる表示だった。
元々、コダックの安カメラといってそれほど期待値高くはできなかったけど、使ってみるとかなり印象よかった。
画質はまあ残念ではあるけれど、これくらいのレンズやCCDサイズなら、300万画素モードくらいで使えばいいし。